HAT.
『偶然出会った空白』
2020.3.17-2020.3.19
at EAST 303
アーティスト HAL_さんを中心として、デジタルハリウッド大学の学生の有志で構成される団体HAT.のグループ展『偶然出会った空白』が開催中。ジャンルを横断し、最新技術を導入した新しいアートが融合する展示です。
『偶然出会った空白』は、テクノロジーの発達によって芸術に起こりうるさまざまな”もし”を、参加する作家が予見、調和、対立させた視覚プレゼンテーション
今回の展示では、絵画やイラスト作品、ARを活用したインタラクティブアートなど、デジタルハリウッド大学ならではの作品も並ぶバリエーション豊かな展示となっています。
昨年12月にデザインフェスタギャラリーで行われたグループ展 エムプラス 『明日の呼吸』にも参加していた藤田モネさんの作品。藤田さんらしい青く瑞々しい、神話を描いたような絵画作品です。
ここからはデジタルハリウッド大学らしい作品のご紹介。
アーティストのHAL_さんによるUniversal existenceは、ジャングルに生息しているような気高い野生動物をモチーフに取り入れ、その背後には観音像が描かれています。
しかし、この作品の見所はこれだけではありません。
こちらはスマートフォンで撮影した動画をキャプチャーした写真。
この作品をスマートフォンの専用アプリケーション"Artivive"を利用し、アプリ上のカメラを通して見てみるとご覧の通り。3Dとして立体化した作品の姿をみることができます。壮大さが倍増します。
かさいりのさんの《羽化》という作品。
思春期から大人へと成長せんとする、まさに「羽化」の瞬間を描いた作品。
伏し目がちな表情から少女の葛藤が見てとれます。
この作品もまた、ARを通してみると少女に羽が描かれます。
これは静止画ですが、実際には動画になっていて羽ばたいている様子が映し出されます。
アナログの絵画と最新技術が融合したインタラクティブな作品です。
こちらで紹介した作品は一部ですが、インスタレーションや映像作品など、幅広いジャンルの作品が並ぶ個性あふれるグループ展です。アプリを活用した作品は会場でしか体験できないので、ぜひ足を運んで見てください。3/19(木)まで開催中です。