カメラを設置して、ファインダーを覗いてどのあたりが写るか確認し、カメラの前に立つ。映りを確認して、またカメラの前で別のポーズを撮る。
そういった流れを何度も繰り返し、何枚も撮った写真の中から選び出されたのが今回の展示なのでしょう。
写真に写るのは外見だけのはずなのに、セルフポートレートという作業を通してカメラを使い自己を見つめ続ける作業の末、写真から滲み出るのは被写体の内面。
自分だけの時間の中で、彼女は何を思い、どう動いたのか。
自分のどんなところが好きで、どんなところが嫌いなのか。
ピンぼけも、セルフならでは。
もしかしたら計算の上で仕掛けてるのかもしれませんが!
展示場所は、お手洗い。
流した時に水に浮かぶ、ラミネート加工済の写真や、ところどころのかわいらしい装飾も気が利いています。
お手洗いをちゃんと「展示」として成立させる空間づくりがなされています。
折角の個室ですので、扉を閉めて鍵をかけて、しばし1人きりで楽しんで頂くことをお勧めします。
http://tarika.as.zmx.jp/index.html
DF STAFF KOZUE