そこに生物はいない、
幾何学だけで成り立つ作品の展示会。
『幻燈幾何学展』
2017.2.10 - 2017.2.12
WEST : 1-D SPACE
幾何学ペン画作家歪宮憂さんが主催する本展示会。
スペース内、どちらを向いても、
幾何学模様の装いの作品が目に飛び込んできます。
上記写真は、歪宮憂さんの作品。
息がふれるくらい近くで作品を眺めることで、
この軌跡を描写するために、
どれほど心血を注がれたのかを察することが叶います。
注視すれば画面越しでも、くらっとすること間違い無し。
鬼灯売りさんの作品。
(私もこの記事を書きながらくらくら)
CGで表現された鬼灯売りさんの作品は、
円形をベースにして計八点を展示。
じーっと眺めていると、動き出す、
または今後、どう動くかを自然と想像してしまう。
人間の習性でありましょうか。
Yamamura Sae さん
「浴衣」と名付けられた本作。
プリント基板のようにデジタルチックなカーブを描き、
近未来を想わせるパターンであります。
切り抜かれ、向こう側がのぞいている、
そんな物理的な状況も相まって、清涼感抜群。
幾何学模様というテーマは、
角度を変化させても相性がよろしい。
子供の頃に行った科学館、
床板が斜めに傾いた部屋。
意図的にそうされた、
人工的、人間の痕跡が多分に見受けられる。
また偶然ではなく、完成図をあらかじめシュミレートし、
狙った着地点に見事落とし込む、その困難さ。
それは現物を見ることで、身をもって知ることができる。
どうぞ、展示会場へお越しください。
『幻燈幾何学展』
2017.2.10 - 2017.2.12
WEST : 1-D SPACE