「佐藤ユウキさんがゆーきさんを撮影した一枚」 |
ゆーき × ユウキ 『吾輩はYUUKIである』
2015.3.6 - 2015.3.8
ゆーきさん、佐藤ユウキさんの二人による写真展。
展示会の様子をちらっとご紹介致します。
なお、写真展開催までのあらすじはコチラをご覧ください。
佐藤ユウキさんの写真作品をご紹介致します。
十分に余白を設けておさめられた光景は、
口を開き言葉を発さずとも、
それさえ見れば伝わるだろうとうったえる。
モデルとなった女性の多くは、
ファインダー越しに佐藤ユウキさんを見つめ返す。
その構造、鑑賞者も彼女達に見つめられることになる。
彼女達がうったえるのは、大きなメッセージでは無いかもしれない。
しかし、彼女達の瞳は些細なことであっても、
慎重に、大切に受け止めて欲しいと切に願っている。
また印象的なのは、
モデル達の口元にはあまり、力が入っていないこと。
更にほんの少しの力を加えたり、抜いたりすれば、
彼女のたちの想いは明らかになるはずで。
ほんの僅かな揺らぎから、
想いを受け取って欲しいと。
それほどまでに、繊細かつ大切なことなのだと。
大きく形を成さず、
上澄みのように浮かび上がる意識が、
写っているように感じる、佐藤ユウキさんの写真。
続いてご紹介するのは、ゆーきさんの写真作品。
一歩、二歩踏み込めば、
被写体たちに触れることが出来る距離。
脱ぎ散らかした服を部屋の端に寄せた空間、
下着姿でベースを左脇に抱える女の子、
そろそろ火が付くであろう煙草をくわえて。
これだけでも、彼女の一端が見えてくる。
カーテン越しに差し込む光、
休日にふとベースに手を伸ばしたのかもしれない。
大学時代、自分も似た様なことをしていた、なんて
懐かしい気持ちで眺めた。
玄関マットかバスマットの上に腰掛けて、
そうか、暖かい季節の出来事なのかと思った。
一人暮らし用のアパートは、
廊下はこのように狭く、一人が腰掛けると
その横を通過するのを躊躇うレベル。
すぐ脇にはサイクロン式の掃除機もあって尚更。
身体で、髪の下から覗き込む瞳で、
攻撃性をアピールしているようだ。
カメラに詳しくない私でも、
彼女が支え、彼が覗くカメラは良いカメラであるとわかる。
こんな風に写るんだよ、と彼女が言ったのかな。
ほんのちょっとだけ見える彼の瞳が、
まっさらな気持ちを物語る。
ファインダーを覗き込むには、
近づかなきゃいけないから二人が近いのは必然だけど、
そんな理由がなくても、近しいであろう二人。
そして最後にご紹介する写真は、
ゆーきさん(手前)と佐藤ユウキさん(奥)のツーショット!!
作品のイメージとはかけ離れた
動きのあるポージングを見せて下さいました。
ありがとうございます、ありがとうございます。
残念ながら展示会は終了してしまった為、
二人のアーティストの動向が気になる方は、
WEBサイトをチェックしてみてくださいね!