2HDK 『ROOMs』
2021.8.5 - 2021.8.11
[EAST 102]
同郷出身の幼馴染4人による「部屋」をテーマとした展示。
幼少期より同じ学舎でともに過ごしてきた小松 英恵さん、檀実のりさん、HATAさん、本間月菜さんの4人は、中学を卒業した後、お互い異なった「部屋」に身を置きながら自己を形成。それから5年の間、別の場所でそれぞれの時間を過ごしてきた4人が本展示を機にまたひとつの部屋に集まりました。
幼少期より同じ場所で過ごした後、違う家、違う高校、違う部屋、違う予備校でそれぞれの時間を過ごしてきた、4名の異なった5年間が作品と空間に映し出されています。
小松英恵
ある部屋の一部分をそのまま切り取ったような空間。
机上には地図や暗号のようなものが描かれているノート、丸められた紙が無造作に置かれ、つついさっきまでそこに人がいたよう。
これから旅に行くのでしょうか、それとも謎解き?なんだかワクワクしてきますね!
人形作品もございます。
キャラクターなのにリアリティがあり、潤いのある瞳からは本当に涙がこぼれそう。
人を笑わせたり、サプライズを仕掛けるピエロでも、泣きたくなる時だってありますよね。人の心がそのまま人形にもあるのかもしれません。
檀実 のり
絵と鏡の間に座ると、正面の鏡に絵が自身の背景となって映し出されます。
その鏡を画面とすると、自身が絵に描かれた部屋の中にいて、今まで展示を観ていたいたはずなのに一気に別世界へ入り込んでしまったような感覚になります。
誰かと一緒に過ごした場所を懐かしんだり、思い出の場所を誰かと共有したり、何かを思い出させたり。背景に映る部屋が座った人と全く関係ないものであっても、不思議とその空間に馴染みます。
HATA
HATAさんはアクリル絵具で作品を描かれています。
これはサメが障子から覗いている様子。
左から順に段々と画面が大きくなっていますが、それと同時にサメ自身も大きくなっています。長い間同じ場所でひとり(一匹)の成長を見守っているようです。
『Spicy Girls』と題された作品からは、3人の女の子たちが手を取り合っているようにも、邪魔し合っているようにも見えます。自分以外の2人が仲良くするのを嫉妬したり、特定のひとりとだけ一緒にいたいと思ったり、ピリっとした空気が生まれる3人組というのは難しい数字のように思います。
本間 月菜
岩絵具で描かれた『あいまい』というタイトルの部屋の絵。パソコンの前に座る人物らしきシルエットが崩れ、徐々に溢れ出ている盛られた色から曖昧な記憶を辿っているよう。この部屋にはどのような思い出が詰まっているのでしょうか。
夕焼け空を見ているようで、どこかノスタルジックな雰囲気。
部屋から見た景色なのでしょうか。きっと自身が一番素でいられる部屋でなんとなく眺めた外の景色すらも愛おしいものになるのだと思います。
展示は8/11(水)まで。
出展者紹介
小松 英恵
https://www.instagram.com/komatsu285/?hl=ja
檀実 のり
https://www.instagram.com/dan__damn/?hl=ja
HATA
https://www.instagram.com/hata_patra/?hl=ja
本間 月菜
https://www.instagram.com/honmaggg/