YADALab 『Transcend-超越-』
2021.7.26 - 2021.8.1
[ WEST 1-F ]
芸術表現のジャンルとして分けられている音楽とアート。別ジャンルと言えど境界は曖昧で、どちらとも言える作品が誕生しています。YADALabさんは、双方のジャンルを用いて互いを表現し、自身の世界観に厚みを持たせる作品制作をされています。
YADALabさんは自身のバンド活動を経て、グラフィックデザイナーとしてご活躍されており、様々な有名アーティストとのコンテンツ制作やアプリ制作などをされています。その傍ら、音楽とは違った表現方法を開始し、音楽とアートを掛け合わせた作品を発表し始めました。
今回の展示テーマは『Transcend-超越-』。素材としてギターやベースの弦を使用し、弦が持つ特性を生かしながらも全く別物のイメージへ変換し作品を作られています。
弦は既に演奏で使用したものを使っています。一度役目を果たした弦にもう一度命を吹き込むYADALabさん。本来の使い方に比べると自由度が増したその姿は、新たな生きがいを持つことができ生き生きとしているようにも見えます。
一部の作品にはQRコードが添えられており、読み込むことで作品をイメージした楽曲を聴くことができます。全ての曲をYADALabさんが作曲しているので、YADALabさんの音楽性も知ることができます。そして作品を鑑賞しながら聴くことで、アート作品と楽曲の双方の世界観に新たなイメージが加わり、濃厚な作品の世界に引き込まれていきます。
タイトル『客観性』
こちらの作品は複数の弦がまとまっていますが、グループからポツンと離れたところで中の様子を見ているかのような1本の弦があります。タイトルの通り主観から離れ独立している様が表現されています。弦の先が丸くなっているのが人の頭にも見えてくるので、人間社会を俯瞰しているようにも思えてきます。
写真作品も展示されており、弦の魅力を写真作品ならではの視点で表現されています。無機質な弦が色味の違いや配置の仕方によって、印象が大きく変わります。
会場ではCDや弦で作られたアクセサリーも販売しております。
また、本展示は2箇所同時開催をしており、ギャラリーから徒歩3分ほどのところにあるカフェ(LUSSO CAFE HARAJUKU)でも展示されているそうですよ。ぜひ近い距離なので、どちらの展示も楽しんでみてはいかがでしょうか。
YADALab
https://yadalab.net/yadalab-solo-exhibition-2021/
https://www.youtube.com/channel/UCSkUlw99_mkdS4i9rsVeawQ
<スペース詳細はこちら>
[ WEST 1-F ]
staff:Chi