あさこまい、Goya、はれ、水沢石鹸
『民展』
2021.3.18-2021.3.24
at WEST 1-A
SNSを通じて企画された4人のイラストレーターによる小さなグループ展が開催中。
「民」という言葉をテーマとして、四者四様の自由な表現が一堂に会しています。
イラストレーターのあさこまいさんを中心にGoyaさん、はれさん、水沢石鹸さんが集まり開催されている『民展』。読み方は「たみてん」です。
もともとはもう少し狭い範囲のテーマを考えていたそうなのですが、表現の余白を取るために「民」という言葉のもと作品を制作することになったのだそう。抽象的なテーマではありますが、その分4名の個性が存分に発揮された作品が集っています。
スペースに入ってまずはじめに迎えてくれるのが水沢石鹸さんの作品。くすみ系の色使いと緩やかな曲線でデフォルメされた人物のイラストが印象的です。
「踊り子」という作品は、絵の中の人物が纏うスカートの裾がフレームいっぱいに広がり、縫い付けられレース生地がキャンバスから飛び出してひらりと伸びています。
空撮の視点に広がる銀世界が印象的な はれさんの『神様』という作品。
雪原を走る鹿の隊列が描かれており、最後尾から少し離れて立派なツノを生やした鹿が後を追っています。幻想的で神秘に溢れる風景から『神様』という言葉を連想せずにはいられません。
普段はデジタルでイラスト作品を制作しているというGoyaさん。
今回の展示は自身にとって初めてのギャラリーでの展示ということで、アナログによる質感をともなった作品を4点制作されています。
ペストマスクをメインのモチーフに描いており、絵の中に描かれている民衆とコロナ禍に見舞われたいま現在の私たちの状況が重なります。
今回の展示の発起人でもあるあさこまいさんは、3点のポートレイトイラストを展示。
異なる人種の象徴的な姿を描いています。
多様性と寛容が求められる今の時代にこそ説得力のある、力強い人物の肖像が並ぶ様子は厳かでもあり、いろいろなことを考えさせられる作品です。
作品展示の他にも、各作家のグッズがお買い求めいただけます。
四者四様でどの作品も個性が違うので、気になる作家さんを見つけたらぜひお手に取ってみてください。
展示は3/24(水)まで開催中です。
ぜひお立ち寄りください。
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あさこまい
hale
Goya
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