Emm 『二秒先にて。』
Emm
『二秒先にて。』
2020.3.18-2020.3.20
at WEST 1-C
そのアンニュイなジト目のを眺めていると、たいていのことはどうでもいいような気がしてきちゃう。そんな不思議な魅力をまとったイラスト作品を描くEmmさんの個展が開催中です。
一度見たら癖になる、ジト目で髪の綺麗な女の子。
前回の個展から6ヶ月ぶりとなる今回の個展では、より洗練された、様々な表情を見せる女の子たちがご覧いただけます。
前回の個展ではポートレイト的なアプローチで数々の女の子を描いていた印象でしたが、こちらの写真のようにコマ割りを利用した二項対立のような構図の作品が並んでいます。
真ん中の作品は特に、構図的にも意味合い的にも鏡面のような構造となっており、もともと垣間見えたシニカルな側面がよりフィーチャーされています。
こちらは前回の個展にもいた子です。
余談ですがこういった記事内で作品のことについて指す言葉として「この作品は」とか「本作は」という書き方が通例ですが、Emmさんの作品については親しみが湧き過ぎてつい「この子」と書いてしまいます。
ジト目はもちろん、少ない線で姿形を表現する描画力は本当に素晴らしい。
描き過ぎてもダメだし、少な過ぎてもダメ。
この作品を成立させるのに最適な線の数で、顔や身体やモチーフ、模様までを描き切る技術もEmmさんの作品に外せない要素の一つです。
今回の個展ではそんな「線」にフォーカスした線描作品の習作も展示されています。
流れるような艶やかな髪の毛を描いた原画作品は、ついつい手を触れて見たくなるほどの質感です。
昨今流行の感染症の影響からか、街を行き交うほとんどの人たちがマスクを着用していてついつい見慣れてしまった光景。ジト目ちゃんも例外ではないみたいです。
シンプルに癒されるだけでなく、線を描く技術にも感動する見どころの多い展示ですので、ぜひお越しください。instagramでは日々作品をアップしているそうなので、気になった方はそちらもチェックして見てください。展示は3/20(金・祝)まで開催中です。
https://www.instagram.com/this_is_fungs/?hl=ja
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[WEST 1-C]
staff isaka