Emm
『Tonarino-Shibafu』
2019.8.26-2019.8.29
[WEST1-A]
線表現を用いて、シンプルでアンニュイな少女を描いているEmmさん。
無表情だけど、様々な感情が垣間見れる奥が深い作品です。
本日から始まった個展は8.29まで、1-Aにて開催中。
デザインフェスタギャラリー では、企画展やグループ展などで展示をしてくれていたEmmさん。
今回は、夏休みを利用しての初個展となります。
均等に描かれた細密な線表現は、シンプルですが心に刺さる切なさ、寂しさが感じられます。
この「Rain girl」と題された作品は雨の表現も全て線。それでもしっかりと雨の質感や土砂降り感がでています。
ジト目のアンニュイなこちらの少女は、浴衣を着ているにも関わらずこの無表情。
そして何かを訴えているかのようです。
この浴衣の花柄、とても密度が高く綺麗な表現です。
ずっしりと心に響く、こちらの作品。
すべてデジタルで描いているイラストは、手ブレ補正もせず一発勝負で描いているのだそうです。その的確さとセンスに圧巻されました。
他の作品とは違う、少しダークな表現のこちら。
まっすぐ、というよりフリーハンドの良さが見られます。
また、ドレスにはうっすらと鉛筆で模様も描かれているのです。
線画の表現がこんなにも幅広いものだとは知りませんでした。
普段はデジタルで制作をされているのですが、今回個展限定でミニライブペイントも行っています。
こちら、ミリペンを使って描いたアナログ作品。
ですがほとんど下書きをせず描いているのだそう。Emmさんの線への愛が感じられますよね。
スペース内では、ポストカードや缶バッジなどのグッズも販売しています。
今回、はじめてとは思えないほどボリュームもある個展を開催したEmmさん。
線画作品の魅力を再認識し、さらに線画表現の奥深さ、単調ではなく様々な表現方法があるのだということを改めて感じる展示でした。
ちょっぴり暗いけれどアンニュイで奇妙な少女。
みなさまぜひお越しください。
作家紹介
Emm
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