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CiC 『Color in City』



CiC 『Color in City』
2019.2.3-2019.2.4
[WEST 2-D]

法政大学 社会学部 土橋ゼミに所属する4名の学生によるメディアアート展示が開催中です。
日本の経済の中心、巨大都市東京。
私たちが日々生活する「都市」を別の角度から見てみると、そこには新しい発見がありました。



色とりどりのカラーバーが壁一面に設置されたスペース内。
実はこのカラーバーには驚きの仕組みが隠されています。
専用のスマートフォン端末をかざすと…



一枚の写真や動画が浮かび上がります。
AR技術を使用して制作されている本作。
実はこのカラーバーというのは、浮かび上がった写真を元に抽出された「色」なのだという。
そこには、画角に収まった都市空間一瞬一瞬における色が反映されており、
写真に写っている人の服の色や、空の色などを抽出することで、流動的な「都市」と「色」の関係性を示しているそう。



写真をみると華やかな繁華街も、色だけを見ると案外渋い色であったり、
逆に華やかな街並みを想像させるようなカラーバーも、写真は案外シックな印象であったり。
何気ない都市の風景も、このように抽象化し可視化されると、また違った面白さを次々と発見できます。



都市社会に所属している私たちは、人との関わりやモノとの関わりなど、
日々何かしらの関係性の中において成立しています。
「都市」との関わり方を「色」から考えることで、生活はよりどんどん色づいたものとなっていくのかもしれません。
本作は、自分が生きている社会を視覚的に理解することを可能にしてくれる素敵な作品だと感じました。

社会学部の学生さんだからこそできる、非常に学術的で研究意義のあるアート作品です。
是非、実際に体験をしてみてはいかがでしょうか。

本展は2/4(月)まで。

https://colorincity.tumblr.com/

<スペース詳細はこちら>

[WEST 2-D]

staff kome