東京藝術大学 デザイン科 2年有志 『すきま展』
東京藝術大学 デザイン科 2年有志
『すきま展』
2018.3.26-2018.3.29
at WEST 2-B, 2-C
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東京藝術大学デザイン科の有志6名によるグループ展『すきま展』が開催中です。
2つのスペースには形態の異なるさまざまな作品が展示されており、中身の濃い展示空間となっています。
日当りの良い2階の窓を開放した展示構成。
自然光が入ると作品も映えますね。
玉川 聖子『はんなりと』
ここから2-C側の作品。
桜満開の花見シーズンにちょうどいい、華やかな作品です。
ぱーっと明るい印象の一枚絵ですが、描かれている女性の表情はどこか妖艶で、思わずそちらに視線が行ってしまいます。
武藤 琴音『結-水』
筆者がタイトルから連想したのは水面に木々や空の色が映っている景色でした。
場所、時間によってさまざまに表情が移ろい、偶然によって出来た抽象画のような印象を受けます。中央の作品は夕焼けに照らされて滲んでいるようにも見え、時間を閉じ込めているかのような作品です。
佐藤 真由『黒と白』
続いてお隣2-B側の作品。
3連の絵が一組となった作品は、タイトル通り黒と白、それぞれの側面を象徴する少女が両端に描かれています。中央の作品で一つのフレームに同居し、その境界は曖昧で、画面上の大部分で白が黒を浸食し、またそれに抗うかのように黒が白を浸食しています。
黒の少女と白の少女は別人のように描かれていますが、天使と悪魔の話と同様、人間の二面性を端的に表現しているようにも見られますね。丸い支持体に描かれている少女はコインの表と裏のメタファーとも捉えることができますが、人間の黒い部分と白い部分は表裏一体というよりも、その実地続きなものであるということを中央の作品が示唆しているのかもしれません。
ここで紹介出来なかった作品も非常に見応えがありますので、ギャラリーへお越しの際は是非お立ち寄りください。見に来られたら #すきま展 でツイートもお忘れなく!3/29まで開催中です。
【 展示スペース : WEST 2-B 】