タナカリン
2017.2.10 - 2017.2.12
[EAST 302]
人間の文明と進歩、そしてその対極として犠牲とされる自然について。
「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」
毎日大量に捨てられるごみのように、大量の情報に埋もれるようになった現代。
情報過多の文明に疑問を投げかける、インスタレーション作品です。
入口にそびえ立つ、美しい木肌の樹木たち。
静謐な自然のオブジェという印象です。
案内に従って、樹木のまわりをぐるりと一周します。
ちょうど半分きたところの様子。
少しずつ異変が現れます…
一転、がらりと様相を変える木々たち。
溢れ出る情報の象徴として書き記された“落書き”を模したグラフィック。
フライヤーに掲載されていた写真が何だったのか、ここで謎が解けました。
塗り付けられた派手なペンキは正面からまったく見えず、一気に異様さが際立ちます。
「最後に人類を滅ぼすのは自然だと私はそう思っている」
(会場内キャプションより)
タナカさんが綴った言葉を反芻しながら改めて作品に目を向けると、
悲しさや虚しさよりも強く
木々たちが静かに怒りを湛えているように感じるのです。
モノ、コト、情報が大量に溢れるなかで、大切なものは何なのか。
常に見極め取捨選択する力をつけなければなりません。
挑発的なタイトルから無骨な男性を(勝手に)想像していたのですが、
とっても穏やかで可愛らしい女性でした…!
慶應義塾大学で美学美術史学を専攻されているタナカさん。
ふだんは演劇団体でフライヤー制作や舞台美術の活動をしているそう。
魅力的な演出にも納得です。
作家と作品の親和性が深いおもしろい展示だと思いました。
展示会は明日が最終日。
ぜひ会場で感じ、体験していただきたい作品です。
http://rntnk0127.weebly.com/
【出展スペース:EAST 302】
STAFF nakagawa