EAST : 301 にて開催中
電気通信大学写真研究部による卒業展示会
会場の様子をご紹介させて頂きます。
EAST館3階の最も奥に位置する会場。
しんと静まりかえった空気を
構成する写真作品の一部をご紹介致します。
土方 悠介「left,right...」 |
外敵を寄せ付けぬ為に張られた
有刺鉄線の上にとまる数匹の鳥。
皆、左か右を向き、こちらに見向きもしない。
向かって左側から、右、左、右。
鉄線上の継ぎ目を一つのリズムに見立てて。
遠藤 祐希「木霊」 |
写真は太い樹木の表皮の一部。
人の皺、年輪のように、成長を続ける過程で
発生した生き続けた証は視覚を通して、
強く何かを訴えかける。
樹木に宿るとされる「こだま」がもし存在するとしたら、
そんな表皮にも表れているのかもしれない。
安達 康平「ゆきどけ」 |
色数が抑えられた画面からは、
ゆっくりとした時の流れを感じる。
「雪解け」は急激に起こるものではないと思う。
ゆっくりと、気温の上昇に従って、
形を崩し、雫となる。
そんな冬から春に差し掛かる季節を
想いたくなる、一枚。
二宮 典彦「大人たちの12月25日」 |
クリスマスというイベントは、
子供だけのものでない、良い大人だって楽しんでいる。
子供たちがサンタからのプレゼントに歓喜を上げている横で、
大人だってイルミネーションを堪能したり、
異性の為/自分の為にディナーを振る舞ったりしている。
でも別に何もしなくたって良い。
興味がなければ仕事帰り、いつも通りの帰路に着いても良い。
クリスマス色に染まった商業施設、町並みと冷静な人々の対比。
皆さんには、どう色付いて見えるだろうか。
電気通信大学写真研究部
『電気通信大学写真研究部卒業展示会』
会期:2015.3.6 - 2015.3.8