内と外、2つの視点から見た世界は、あなたの目にはどのように映りますか。
4つの心の視線を感じて下さい。
美大で油画を学ぶ、四人の展示が開催中です。
テーマは視線。
「見る」視線、「見られる」視線・・・。
どきどきするような作品がたくさん並んでいます。
葛馬七星さん
写真と油画で視線を表現しています。
『まばたきの一瞬』という写真作品で、私たちが意識していなかったものの見え方を探ります。
また、輪郭を残してスケルトンになった生き物や、その中身が透けて見えるような金魚の油絵が、私たちが何かを「見る」際に時に起こる、対象に興味を抱くこと/理解しようとする心の作用を浮きぼりにします。
https://twitter.com/kattun_7村松千紘さん
村松さんは、何点かの女性像が印象的でした。
こちらを見ない女性を見つめる作品、目を上げてこちらを見て、またふせる女性を描いた3つの連続作品、そして振り向いてこちらを見つめる女性の作品。
私たちは彼女を見ているのか、それとも彼女に見られているのか。
見たい/見られたい、そしてその裏に透けて見える、見て欲しいけど隠したい気持ち・・・。
瑞々しい感性が瞬間を切り取ります。
https://twitter.com/fsnauxb
田中玲奈さん
『attract』と題された、抽象的な作品。
「attract(動)引く、引きつける、魅了する」
キャンバスの上には、はっきりとは描かれていないけれど、何かの形が朧げに見えています。
その朧げな形を「これに見えるな」と自分の好きなものに当てはめて想像できる余地があるのです。
見つめる、想像する、その過程でゆっくりと作品に惹き付けられていきます。
入念に作られた、小さな凹凸のあるマチエールにも注目下さい!
星野有佳里さん
星野さんは、『内と外』というタイトルの抽象画や、コラージュを取り入れた実験的な作品なども展示されていました。
上の作品は、髪をシニョンにまとめた女性の横向きのポートレート。(写真は部分になります)
すっきりとした首と、伏し目がちの目、そこに当たる光(でしょうか)が一見静かながらも劇的な効果を生み出しています。
https://twitter.com/vmooool
4人による「視線」を見つめに来て下さい。
DF STAFF KOZUE