鈴木さんと越田さんは学生時代、同級生でした。鈴木さんの鮮やかな色彩と越田さんの静かな空間、その対比が印象的な展示です。
鈴木さんの作品はアフリカの像をモチーフにした作品です。油彩、写真を使用したコラージュ、布を使用するなど様々な手法で像を描いています。
像は高校時代から描き続けていて、その存在感に惹かれているそうです。今後どのような作品を展開していくか思案中との事です。
コラージュ作品。渋谷、ハチ公口のスクランブル交差点に突如現れた像の群れ。あり得ない光景を描いてみたかったそうです。
越田さんは日本人が持ち合わせている自然観、生活に密着したものに惹かれ、それらを題材として制作しています。
インクの滲みと繊細な線の描写。子孫を繁栄させるもの(植物の種子、人体なと)は左右対称の形状が多く見られることからデカルコマニーの手法の上に人体を描いたそうです。
※デカルコマニーとは:絵の具を紙に乗せ、別の紙を押しあて外すとそこには偶然出来た絵の具の模様が現れる
一つの出来事が起こりそれが広がり地に着く。そしてまた出来事が起こる。
「生」のサイクルを表現した作品。硬質な鉛筆を使用し滲みを描いています。
お二人の展示は本日迄ですので是非ご覧下さい。
DFスタッフ 上園