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おめん展


田端千春さん、柳川欣之さん
二人のアーティストがてがける

おめん展 - Mask Exhibition-

WEST : 1-A にて公開中




柳川欣之さんの作品

展示台に飾られている、奥行きのあるマスク。
一つ一つの配色、造形共に唯一無二のもの。



こちらのマスクは全面にファーが施され、
その上にはリボン、額、犬のマスコットまでもが
貼付けになっている。

またマスク自体の造形だけに留まらず、
照明とが織り成す影形も印象的であります。



マスクから羽と骸骨が継ぎ目無く登場。
それはマスクを媒介に派生する様子を思わせる。

これまた、照明が当てられている様が実に堂々としているんです。
恐らく、装着者の性格さえも変わるでしょう。



続いてご紹介致しますのは、田端千春さんの作品。

布生地を張り合わせて制作なされた
見た目にも可愛らしいデザインの数々。



額に取り付けられたブルーの羽
淡いドットが浮き出たクチバシ

装着者の顔にフィットさせて、
頭の後ろでリボンを結べば、
私ではない何かになれる。



田端さんのマスクは、
単体でも作品として成立し易いのではないかと思う。
いや、違う言い方の方が良いかもしれない。

誰かが装着せずとも、
マスク達が動き出すような気がしてしまうのです。
その想いは次にご紹介する絵画作品をご覧頂くと、
すんなり頷けてしまうかもしれない。


(田端千春さんの絵画作品)

今回「おめん展」を鑑賞しつつ、
数ヶ月前に観た宗田理の「仮面学園」を思い出しました。

マスクは人間の外見の多くを覆い隠し、
別人になるためのツールに成り得ます。
隠すことはネガ/ポジの両方の可能性を持っている。

でも根源にあるのは、現状から一歩はみ出そうとする
逃避行や冒険に近いもので、全ての衣服や装飾品にも通ずる。

ファッションは私たちを解放し、時には縛り付けるもの。

そう、お二方が選択された「お面」というテーマは
ポップな装いで FASHION EXHIBITON に切り込んでいる。

6月29日(土)までの公開

(ぱんだ)