お洋服や帽子、バッグを気軽に飾ることができるブローチ。アンティーク品はコレクターがいるほどの人気アイテムですが、今ではカジュアルなデザインも多く、個性豊かなブローチを手掛ける作家も増えています。自由に装飾できるので、インテリアとして生活の中に取り入れている方も多いのではないでしょうか。この度、デザインフェスタギャラリーでは、無限の組み合わせで遊べる気の利くアイテム『ブローチ』にスポットを当てた企画展を初開催いたしました。
以下、展示レポートを5組ごとにご紹介いたします。
vol.1
1:後藤静
3:koko.switch
4:yappy
6:Bottega046
7:トテチテ工房
1:後藤静 『刺繍による眼病研究』
眼病をブローチに仕上げるという、驚きの着眼点を持つ後藤静さん。眼をモチーフに選ばれる方は見かけますが、眼病という一歩踏み込んだ作品を作られています。様々な病変した眼を刺繍で表現されています。
各作品には、病名と解説がセットになっているので、各病気の知識を身に付けつつ鑑賞できます。後藤さんが刺繍で作品を作られたのは、病変そのものの姿形を注視できるように反射のない素材を選んだのが理由だそうです。眼球の丸みや血管、膜など細かく再現されています。
3:koko.switch
自然の美しさを刺繍で表現されているかのような、繊細な色彩とタッチで制作されているkoko.switchさん。それぞれのブローチから、自然物の変化や季節の移り変わりといった時間の流れを感じることができ、物語を読んでいるかのような気分になります。
数種類の緑と桃色を使用し、繊細な色の濃淡によって作られた山に咲く桜のブローチは今の季節にぴったり!また色彩豊かなワタリドリのブローチは、優雅で清らかで印象を受け、物事がスムーズに進んでいくようなご利益がありそうな雰囲気です。
https://www.instagram.com/koko.switch/
4:yappy 『yappy』
こちらのブースは、kitsuka万葉さんとyui sakuraiさんのお二人が展示販売をされています。お二人とも素材の特徴を生かしながら透明感ある美しい色彩の作品を作られております。
kitsuka万葉
和紙やナイロン、ウールなどの糸と染めたチュールを裂き、それらを編んで作られているそうで、その複雑な美しさはいつまでも見ていたくなるほどです。神秘的な造形にも感じられ、自然と生き物を優しく抱っこするような感覚で扱ってしまいます。
https://minne.com/@kaduharu0730
yui sakurai
着色したオーガンジーでつまみ細工のブローチを作られています。こちらのアネモネのブローチには「期待」という花言葉が添えられているのですが、他全ての作品も同じように花言葉が添えてあります。ブローチでとしても使用できますが、額装されているので、このままレリーフ作品としても飾って楽しむことができます。
https://www.instagram.com/yanyan_mer/
6:Bottega046
普段は靴のオーダー製作をされているというBottega046さん。今回は多くの方に革靴の魅力を伝えるため、靴や木型のブローチを制作されたそうです。小さな靴も細部までしっかり作られており、さすが職人の仕事だなと感じずにはいられません。
革靴のステッチもしっかりと縫われており、ミニチュア細工の感動を味わえます。木型は様々な模様が描かれており、カラーバリエーションも豊富に揃っています。実際に革靴コーデのワンポイントに付けてみたいブローチです。
7:トテチテ工房
昨年、タイポ展にも出展いただいたトテチテ工房さんがブローチ展にも出展してくださいました!細かな線で作品を作られていた印象からガラッと変わり、木工の丸みのある可愛いデザインのブローチを制作されています。
リボン型ブローチを多く作られており、コロッとした素朴な形にグッとさせられます!また、四角いシンプルな形のブローチは、藍染した後、一部をやすりがけして元の木材の色を出すことで綺麗なグラデーションを表現されています。
http://instagram.com/totetite_kobo
『ブローチ展』は4/24(土)まで開催中!
下記より他の展示レポートもお楽しみいただけます。
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企画展名:ブローチ展
開催日時:2021年3月28日(日)〜2021年4月24日(土)4週間
開催会場:DESIGN FESTA GALLERY EAST アートピース(全15スペース)
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