シェアたま 『リビングから繋がる 共同展示室 by10LDK』
2020.10.31 - 2020.11.2
[WEST 1-F]
シェアハウスに住んでいるメンバーと、そのメンバーから繋がりを持ったアーティストたちによるグループ展が開催されました。実在するシェアハウスの一室のような空間で、アーティスト各々の表現が混ざり合った本展示をご紹介いたします。
シェアハウスに住むメンバーと展示を開くのは今回が2回目。
前回の展示会を開いたのは、「ただ展示会をやってみたい」という突如始まったものだったそう。前回はシェアハウスに住む美術に関心のあるメンバーでのグループ展でしたが、今回はシェアハウスのメンバー外からも参加者が加わりました。まさにタイトル通り、リビングからの繋がりで本展示空間は創られました。
天井からはメンバーが書いたメッセージが数多く吊るされ、そのメッセージが書かれた紙に直接触れないように鑑賞者は無意識に屈みながら展示作品を観ることになります。視線を下ろして空間に溶け込むことが、このインスタレーションの仕掛けです。
展示スペース中央にはクッションが数個置かれていたり、壁や角にはスリッパや時計が無造作に置かれています。生活に馴染みのある物が空間にあることで、くつろぐようにリラックスしながら鑑賞することが出来、時間が経つにつれて鑑賞者自身もシェアハウスの住人になったような感覚さえ味わうことが出来るのではないでしょうか。
シェアハウス的な空間には、メンバーそれぞれの個人活動での作品が展示されていますが、そは音楽や映像、グラフィック、イラストなど、様々な作品が一度に楽しめるので見応え十分。そしてどの作品にもどこか「日常」や「家」にまつわるものと結びついているようにも思います。
「“シェアハウス”的な空間の中にそれぞれの個人活動が展示される」をイメージして準備された本展示。次回があるならば、このシェアハウスからの繋がりがさらに広がっていくのではないかと期待が高まります。