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四季色兼美展製作委員会 『四季色兼美』

四季色兼美展製作委員会 『四季色兼美』

2020.8.8-2020.8.14
[EAST 301]

写真や絵画作品に込められた四季折々の風景。
夏真っ盛りの原宿で、9名の目に映る様々な視点から、街と風景を覗き見してみませんか。
一部になりますが、展示の模様をご紹介いたします。



真っ赤なワンピースが印象的に目に飛び込んで来たこちらの作品。
画面の中からはふわりとそよ風も感じられ、公園の風景と女性の軽やかさが感じられます。
表情こそ写っていないものの、そこにはあまりにも穏やかな空気が流れていることがわかり、どこか明るく優しい気持ちにさせてくれます。


東京の街を中心にモノクロで撮影されたこちらの作品群は、「雨」がテーマ。
人々が傘をさして歩く姿、雨を弾く傘の雫、濡れた道路に反射する建造物の灯など、雨は視覚的な街と人々の変化をわかりやすく生み出します。
モノクロの中に映る日常景色は、現実から少し逸脱した世界のようにも見え、また違った視点から世界を観察することができるよう。


日の出、または日の入りには、どうしても人の情緒を動かす力を感じざるを得ません。
電車のホームと思われる場所から電車越しに見える温かな陽の光。
ホームの少し青っぽくくすんだ印象と、オレンジの温かな陽の光のコントラストが非常に美しく、今日一日の自分にゆっくりと背中を押してくれるような力を感じます。


そして唯一の絵画作品出展者も。女性の顔や表情は緻密な線画で描かれており、点描画の技法で柔らかな影が生み出されています。
少しアンニュイな女性たちの表情は、現代の悩める女子たちの象徴とでも言えるでしょうか。
髪が少し乱れていたり、スマホでメイクを確認したり、描かれているモチーフに絶妙なギャップを感じます。


一部の作品のみの紹介となってしまいましたが、展示方法にも9人9様のこだわりが感じられ、見応え十分の展示となっております。
思わず裸足で駆け出したくなる様な、青春の瞬きが感じられる空間に是非足をお運びくださいませ。

本展は8月14日(金)まで。

参加作家

udonko
岡田みず紀
廣田幹
小島里緒
高草滋汰
ハセ
Sekitomo
山畑
春日結衣

[スペース詳細はこちら]
[EAST 301]

staff kome