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kita



kita
2019.9.21-2019.9.23
[EAST 304]

少女と動物が共存し、ぽかぽかとした穏やかな空気が流れる優しい世界が織りなす絵画の数々。
kitaさんによる注目の初個展が開催中です。




柔らかい曲線と動物たち、そして配色とテキスタイルデザイン。
kitaさんの作品世界では、その全ての調和が絶妙で、宗教画がその役割を担っていたように、まるでおとぎ話の一幕を視覚的に表現しているよう。



今回展示されている作品は、ほとんどの作品が木のパネルにアクリル絵の具で描かれたもの。
こちらの作品は大胆にそのパネルを切り取り、レイヤー状にして立体的に表現したものです。
まるで仕掛け絵本のようなそのドキッとする立体感に思わず胸がときめきます。



パネルに描く際、キャンバスとは違い板の繊維が出てしまうため、下塗りをする必要があります。
kitaさんはその特性を活かし、背景の白をそのテクスチャー感を残しつつ、独特の味のあるタッチに仕上げられています。
このマットな質感と彼女の作風の親和性の高さが、世界観をより高めているポイントなのではないでしょうか。



そしてこちらはキャンバス地に描いたものを切り取り、額装された作品。
こちらの作品はまたキャンバス地のより柔らかい質感とモチーフがふんわりとかわいらしい印象を与えます。



EAST館3階の片隅にある小さな部屋。
kitaさんの作品で彩られた空間は、どこか親しみがあり、そこにいるだけでどこか心が整えられていくような、そんな優しい風が吹き込んでいました。

本展は9/23(月・祝)まで。

是非、秋の穏やかな空気感ごとご鑑賞くださいませ。

URL:http://kitayaya.tumblr.com

<スペース詳細はこちら>

[EAST 304]

staff kome