このブログを検索

先野ひかり 田中里子 丹尾 悠 『パレード』



先野ひかり 田中里子 丹尾 悠
『パレード』
2019.4.8-2019.4.12
[WEST 1-A]

武蔵野美術大学 油絵科 油絵専攻に在学されている3名によるグループ展が開催中です。
同じ学び舎で学ぶお三方ですが、もちろん作風や個性はバラバラ。
その中で紐づけられた「パレード」というテーマに沿ってそれぞれが作品を制作したという。
どこか柔和な雰囲気が混じり合い、落ち着きのある展示空間となっています。

田中 里子



音楽にバーに料理屋と、思い思いの過ごし方をしているキャラクターたちの日常風景はとても優しいタッチで描かれており、見ているだけで思わず頬が緩んでしまいますね。
よく見ると様々な動物たちが細々とユーモア溢れる行動をとっていたり…細部まで癒したっぷりの作品です。



「見る人がずっと飽きない絵を描きたい」という田中さん。
優しくて温かい世界観の作品群は、そんな田中さんの意識の中生み出されているのですね。


丹尾 悠



具象的な事物を抽象的に、そして独特の配色で描かれている丹尾さん。
こちらの《鼓動》という作品は、その名の通り心臓の鼓動をイメージしているのでしょうか。
「生きよう」とするその生命力が力強く表現され、体内に流れる血潮の熱さが感じられます。



《行為》と名付けられたこちらの作品は、生殖行為の表現のようにも見えますが、
そこには生々しさよりも、「命を繋ぐ」という、命あるものの本能的な神秘性のようなものも感じられます。


先野ひかり



夜の海や夢の中を揺蕩っているような、そんなナイーブで儚い先野さんの作品。
火の玉のように人物の周りをゆらゆらと取り囲んでいる様子は、このまま散って消えてしまうのではないかという、そんな儚さがあります。



「幽霊でもいいからあなたに会いたい」
切なさと神秘性が共存し、どこか共感を覚える部分があるのではないでしょうか。

それぞれが表現する「パレード」というテーマ性。
優しく、力強く、そして儚さが共存し、不思議と統一感があり、非常に居心地が良い空間です。
これは同じ学びを共にしているお三方の関係性が如実に現れているのではないでしょうか。

本展は4/12(金)まで。

あなたはどんな「パレード」を見出すでしょうか。

<スペース詳細はこちら>

[WEST 1-A]

staff kome