架空ポスター展「ダブルフィクション」
蔦匣
2018.4.28 - 2018.5.1
[WEST 2-C]
パフォーマンス集団・蔦匣さんによる架空ポスター展「ダブルフィクション」が開催中です。
通常、広報の媒体として制作されるポスター。
街中で見掛ければ、そこに宣伝されている作品がどのようなものか、そこにはどのようなストーリーが繰り広げられているのか夢想してしまうものですよね。
しかし、本展が提示するポスターはすべて架空のもの。
紙面がこちらに訴えかけるその物語は実はまだどこにも存在していないのです。
たいへん興味深いこちらの展覧会。その様子を一部ご紹介いたします!
壁一面に展示されたポスター。上述したとおり、これらはすべて実在しない架空の演劇作品を宣伝するもの。個人的に気になったものをピックアップしてお見せします。
まずはこちら、「RED GIRL FALLS IN THE HALL」という作品のポスター。
「歩きスマホしてたら穴に落っこちた?!」というコピーに想像力を喚起させられます。
「不思議の国のアリス」を彷彿しますが、いったいどのような冒険が待ち受けているのか非常に気になりますね。ロゴやキャッチコピーもあまりにしっかりと作りこまれているので、架空ということを一瞬忘れてしまいます。
個人的に気になったもうひとつの作品はこちら。
「バミリの空」というタイトルがなんともキャッチーだなと思いました。
バミリとは舞台や映画などで、人や椅子、マイクなどの位置を示す目印のこと。
バミられた自分の立ち位置を「小さな宇宙」と呼ぶキャッチコピーも魅力的です。
舞台人やダンサーの美徳を描く作品なのでしょうか。
と、架空とはわかりつつやはり想像を巡らせてしまいますが、そんな方に朗報です。
なんと!
会期中、展示されているものの中から来場者さまに「観たい作品」を投票いただき、最も得票数の高かったポスターをもとに…実際に舞台を制作・公演するのだそうです!
蔦匣さんは現在展示チームと公演チームの二手に分かれて活動をされており、
展示チームは本展で票を集め、投票結果がわかり次第、公演チームはポスターを元に脚本の執筆を開始するのだそうです。
公演チームの方たちはきっとドキドキしながら投票結果を待機しているのでしょうね。
投票結果は5/1(火)21:00〜ツイキャスにて発表の予定。
詳細は公式ツイッターアカウントをご確認ください。
今後どのような展開が待ち受けているのかたのしみな展覧会です。
ぜひ架空のポスターたちを堪能しに、そして、ぜひ投票をしにいらしてください!
会期は5/1まで!
【出展者】
しぃきゅう/ツタ・カズヤ/ペペ・ローン・チーノ/月刊ムーン/
太田/さわわ/いしざき ゆきえ/たなか まり/ののの/ふじえ ゆりか/
しろまる/チーム徳丸/かまてぃん!
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