KURO 『地図のデザイン展』
2017.2.28 - 2017.3.2
<SPACE WEST 1-G>
「地図という、空間を表現するメディアを通じて、私たちの身の回りの空間を見つめ直すことが、最大のテーマです。本当の作品は、実際の場所そのものです。私が制作した作品の意味は、これに別の意味を与えることにあります。展示では、現実の空間に対する、少し変わった見方をお楽しみいただければと思います。」
(『展示コンセプト』より)
こちらは道幅20m以上の道路を書き込んだ地図。
道路で区切られたスペースごとに着色されていて、パッチワークのようなアート作品にも見えます。
既存の地図という形態にとどまらず、いろいろなことに利用できる地図をつくりたいと話してくれたKUROさん。
街中の信号をひとつの目印として、方向、位置の分かりやすさを考慮した地図の構想や、
利用者ごとに必要な情報をレイヤーで重ね合わせられる地図など、
さまざまな角度からアプローチされた地図が展示されています。
こちらは2次元の地図と3次元の地図の融合を試みた地図。
2次元の地図では、例えば道路が線や図形まで還元、記号化されていたり、
航空写真のような3次元の地図では、複雑すぎて見にくかったり…。
そうした問題の解決をめざした地図を製作中なのだそうです。
2次元の作図でも、例えば横断歩道まで表現してみることで、利用者がその道路の広さの想像が容易になります。
この春からは、実際に地図製作の仕事に携わるというKUROさん。
将来的には、KUROさんが製作した地図を使わせてもらう日が来るかもしれません。
ワクワクしますね!
展示は明日3月2日まで、ぜひ会場に足をお運びくださいませ。
KURO
ちょっと視点を変えた、様々な地図を作成。
昨年の12月に初個展、今回が2度目の個展。
https://www.facebook.com/quloqolo
shimada