渡邉 麻由実『こころがうごくとき』
2017.2.28 - 2017.3.1
WEST : 1-A SPACE
心が動くから絵を描きたくなるのか、
絵を描くから心が動くのか・・・
よかったらのぞいてみてください。
渡邉 麻由実さんの個展をご紹介いたします。
ほど良い抽象性を持った、渡邉さんの絵画作品。
じっと眺め続けていると、
少しだけ、ヒントの端っこが見えたりして、
見たことがあるようなイメージを思い浮かべることができる。
「草原、レモンピール、アボカド、光」
これは、あれか、それか、どれだ。
言葉という答えが提示されていないからこそ、
かき分けて、探そうとしてしまう。
主題ごとにツールが使い分けられ、
絵の具は全く違う広がりを見せる。
滲んだピンク、その際は一層濃さを増し、
そこが限界であったと、終点であったと。
後悔ではなく、純粋なる痕跡とでも言えようか。
後悔とか、良いor悪いで評価するのはおかしいから。
本作は、砂利が一面に広げられた河原に、
雨が降りしきる様子を描写したかのよう。
もし頭上を見上げることができたならば、
一面の雨雲が広がっていることだろうが、
描かれた情景を眺めていると、
どこか清清しい気持ちになれるのは、私だけだろうか。
渡邉 麻由実『こころがうごくとき』
2017.2.28 - 2017.3.1
WEST : 1-A SPACE