(あ)の人 『淡色乙女展』
2017.2.20 - 2017.2.26
WEST : 1-D SPACE
「淡色乙女」をテーマにした、
女子美術大学短期大学部出身、
同級生6人による初のグループ展をご紹介致します。
杉本 春奈さんの作品
細長い花瓶に生けられた花々の中には、
背景のイエローに馴染む、または親和性の高い色を持った花弁の姿も。
花瓶の下に敷かれたブルーの配色が、
ポジティブな意識に落ち着きを与えてくれる。
飾るべき場所を選ばない一枚だと思う。
「ふかふかした時間」三浦 紗央里さん
写真を撮られるのが恥ずかしいのか、
手のひらで顔を隠そうとする少女は、
おにぎり、食事の最中の様子である。
おにぎりの包装なのか、
ビニールが素材として貼り付けられていた。
「狩(枯)れない」飯田 采佳さん
スペース中央に突如出現した、巨大なカマキリ。
そのボディ、ベースは私が持つイメージと同じ、
グリーンの配色だが、
所々、イメージと相違ある配色が見受けられる。
狩 と 枯 の言葉のイメージからは、
昆虫と植物、して、二つの生き方を保持し、
彼は生きているのだという思いを抱かせる。
「綻び」狩野 萌乃花さん
細かな凹凸の集合が、穏やかでありながら、
情報量の多いマチエールを作り出している。
右下部中心に、張り付けられた大量のプルタブは、
重なり合い、メディウムのようなもので固められている。
まだ他にも沢山の何かが、絵画の中には埋め込まれている様子。
絵の中に取り込まれたものたちを取り上げて、
物質性という観点から綻びを見出そうという試みか。
今回ご紹介できなかった作品は、
是非会場にて直接ご覧くださいませ。
(あ)の人 『淡色乙女展』
2017.2.20 - 2017.2.26
WEST : 1-D SPACE