アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科12期生
-アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科卒業制作展-
「第12回 えび展」
会期:2017.2.17 - 2017.2.19
EAST : 301,302,303 SPACE
昨年度に引き続き、本年もアミューズメントメディア総合学院、
キャラクターデザイン学科の卒業制作展&OBOG展がDFGにて開催中!
本記事では「EAST : 301,302,303」スペースの作品をご紹介致します。
「EAST:301」スペース
EAST : 301+302 のスペースでは、
同校のOB・OG展を開催中です!
「夜桜」白井 秀実さん
眩く写る月、そのそばで跳ねる手鞠は、
月と地上とを繋ぐ象徴的なモチーフであるように思う。
現代の花見の席とは異なり、この場を照らすのは月明かりのみ。
紅潮した少女の頬のような赤みを持った桜の花びら、
それらが華々しく散る場の中に、一人の少女。
口元だけは微弱な笑顔をつくろうとしているが、
どこか寂しげな表情である。
この感情、言葉以外で表現するならば、
polaris の「季節」という曲を用いたい。
是非、映像を伴ったPVをご覧頂きたい。
「Ribbon」いわさきゆうしさん
現在はフリーのイラストレーターとして活動中のいわさきさん。
ご自身も飼われているハリネズミを中心とした作品を展開されています。
この容姿、チンチラのようです。
背中に沢山の針を背負ったハリネズミくん、
よっこらしょして、耳にリボンをプレゼントしている最中。
あ、長い尻尾にもプレゼントがあるようです。
短くて細かい毛を持つチンチラの描写がとても巧み。
以前、私もチンチラかいたいなーと思って飼育法を調べてましたが、
結構難易度が高いらしいのです。
その神経質さが、表情にも表れています。
「キノマート」小林キノコさん
アニメーション会社に勤務の後、
駄菓子屋店員を四年間務めたという小林さんが作り出したこの空間には、
「駄菓子屋、お寿司、夜店」そんなキーワードが大変似合う。
なかでも様々な寿司ネタがプリントされた
「すしタイツ」「すしマスキングテープ」「すしネクタイ」
上記シリーズはおすすめです。
どうしようもなく、
親戚のこどもたちにプレゼントしたくなる感じ、わかって頂けますか?
リトル京都さん
美紀さん、寿子さんのお二人が、
京都を世界に広めるためのユニット "リトル京都"
水引きとキャラクターを融合させた作品を制作されています。
「水引」は、和紙に米のりを用いて、絹糸を巻き付けたヒモのことで、
贈答品全般に用いられます。
本作では、盆栽を表現するために、
キャンバス地に大なり小なりの水引が貼り付けになっています。
決して絵画としては表現出来ない、物質感がたまらない。
「EAST:302」スペース
「毒きのこ男子」ヤグチミナトさん
フリーのイラストレーターとして、
ゲームイラストや書籍イラストを手掛けられているヤグチさん。
本作では、各種毒きのこの擬人化を試みました。
ドクササコ→数十日にわたりヒトに激痛を与え続けるという
とんでもない毒をあみだしてしまった危険なきのこ。
白衣の下は勝負服。
↑こんなテキストとともにキャラクターが紹介されています。
気になってキノコ名で検索したら「ぎゃー」ってなりました。
こんなに可愛らしくデザインされたのに、しっかり毒々しい。
「環-わ-」富士高なすさん
彼女が手にしている紙人形は、
陰陽師が用いる式神の機能を持つものでしょうか。
かたわらにいる動物モチーフのキャラクター、
尻尾と足元の像が歪んでいるから、彼は彼女の守護霊かもしれない。
真っ当に考えれば、時代は平安時代。
もうこの設定だけで、小説が描けそうだ。
MASAさん
四点、四人、四色。
同一のモデルを用いて、
まるで着せ替え人形のように、
春夏秋冬を表現したMASAさん。
浮世離れした装いは決してしていないけど、
不思議と季節の精霊のように見えてしまう不思議。
「Coltine」江川 あきらさん
アクリルマット加工が施された本作は、
何物も寄せ付けぬオーラを十分に放っていた。
引き締まったボディ、それらを構成する要素、機構。
気になるポイントは数あるが、
口元に運ばれた指先や両足を投げた姿を見るに、
彼が持つ、もしくは持たされた思想のベクトルは、
どうしてもネガティブな方向へと寄ってしまう。
彼が持つ圧倒的なカリスマ、
その熱量の保持には前述の加工方法が寄与していると考える。
「EAST:303」スペース
スペース奥では「ゆきんこゆきな」さん(twitter@YY_BABY6)と
「おぱんちゅ。」さん(twitter@xopanchu14)によるライブペイントが進行中。
スペースにおじゃますると、お2人で制作に没頭されていました。
画面の左半分をゆきんこゆきなさん、右半分をおぱんちゅ。さんが担当する共同制作。
2階スペースでもそれぞれの作品が展示されていますので、
ご来場の際はどちらもお見逃しなく!
スペース入口では、妬血さん(twitter@toketu09)によるライブペイントが進行中!
有機的な半身と無機質な半身を併せ持った人物を描いているそうです。
お話をきいた時点ではまだ制作の進行は6割方とのこと。
これからどんな作品が立ち現れるのか楽しみです!
こちらは妬血さんのすでに完成した作品。大画面に黒一色で勢いを持って溢れだす作品は、見ていると爽快感と迫力があります。
スペースの中で存在感を放っているこちらの作品は
BONZ(twitter@bons027)さんによるもの。
映像の中のキャラクターは動いているため、本当に生命を宿しているかのよう。
映像と平面の両方でキャラクターを表現しきった作品からは、
アミューズメントメディア総合学院で培われたスキルが思う存分
反映されているように感じました。
EAST館1〜3階の各スペースで大規模に開催中の「第12回 えび展」。
ご来場の際には、バリエーション豊か、見応え十分の作品がいっぱいの
3階のOB・OG展、ライブペイントスペースも
見逃さずご覧ください!!
アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科12期生
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