『よあさる』 岩永麻依 WEST 2-C

『よあさる』
多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業制作展
2017.1.24 - 2017.1.29

WEST/EASTほぼ全館規模で開催中の
多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業制作展『よあさる』。
<上演><上映><展示>とそれぞれ会場が分かれており、
デザインフェスタギャラリーでは<展示>部門の作品を見ることができます!

こちらのブログではWEST 2-C の岩永麻依さんの写真展をご紹介します。



展示されている写真はポラロイドカメラで撮影したものを、更にフィルムカメラで撮影し、引き伸ばすという手法を用いられています。

気候や温度などに敏感に反映するポラロイドカメラこそ〈瞬間を映し出すもの〉としており、確かに並んだ写真の1枚1枚の色味も違ってきているのが見て取れます。


今は亡き祖父の故郷、福島で撮影された今回の写真群から岩永さんは何を思ったのでしょうか。

そこは市街地を車で走り抜けた遠く先の山中に佇む小さな村での祖父の記憶が眠る場所。
「祖父の故郷に赴くのは初めてでした。」という岩永さんは、こうして祖父の記憶の糸をたどってきたのです。


フィルムに写る全てに生命が宿り、儚くも、力強くそこに存在しているように見えます。
この木々や土や空気はもしかしたら祖父を知っているのでは……。

ふたりは出会えたのでしょうか。

車がなければ食材も手に入れることが難しい辺鄙な場所での、記憶に残すための写真撮影。乾いた空気にシャッター音が響く様が思い浮かびます。



観る人により、様々な思惟をめぐらせることができると思います。
それは何より作品そのものに力があるからにほかならないのではないでしょうか。

是非ゆっくりとご覧下さいませ。

※WEST 1-Fはインフォメーションとなっていて、CMの上映や冊子などがもらえますよ!

【 展示会場 : WEST 2-C 】

chida