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企画展【最小展】AP-13からAP-19の作品紹介



2017年1月22日(日)より、デザインフェスタギャラリー原宿では、
小さな小さなアート作品が集まる展示会「最小展」がスタートしました!
展示会場には、絵画全般に用いられる規格サイズ「0号(140mm×180mm)」に
沿った小さな作品が集まっています。

本日は全19ブースの展示エリアの中から、
「AP-13からAP-19」までの出展作品をご紹介いたします!

AP-13 くり 『赤い絵』

「サカナの遠足」


キャバス地の白さと赤みで表現される水面近く。
トビウオのように、水上を滑空しているようにも見えるし、
揺らぎある水中内、不可視の水流にのって泳いでいるようにも見える。

また、この構図は、レオ・レオニ作「スイミー」を想わせる。


「カップのウサギ」


カップの内側、生い茂った植物とともに、
数匹のウサギたちが生活をしている。

一斉にコチラ側を注視している様は、
鑑賞者を、人間の存在に気付いたからだろうか。
しかし敵意は感じられず、ただただ、好奇心のみ。

AP-14 新波ふらむ 『CITY PUPS』


「CITY PUPS」


本作は、0号サイズ計4点のキャンバスからなる作品で、
それは4コマ漫画のように機能する。

小さなキャンバス内、一方方向に歩を進める集団。
彼らは一心不乱、読書に夢中。




ご覧の通り、一枚のみを取り上げると、
一枚単体でも機能する、フレキシブル。

解釈、取り扱い方が複数あって、
どれを選んでもいいよ、というフランクさ。

言葉はいらない、フィーリングさ、って言われているみたいだ。


AP-15 小池 義典 『魚 』

「クロホシフエダイ」小池 義典 


小池 義典さんと小池 環さんのお2人が同スペースに出展されています。

小池 義典さんが制作されているのは、魚をモチーフにした切り絵。
ある程度の太さを持った「黒」を、対象の輪郭とし、
ディティールはまるで木版画である。

「クレマチス」小池 環


黒いアウトラインに縁取られ、色とりどりの花が咲く。
配色はまるでステンドグラス。

触れたら皮膚を咲いてしまいそうなほど、
作品の節々に鋭利さが感じられ、
凛としたイメージを与える。

AP-16 ナカムロバヤシ

「ボーイ ミーツ ひよこ」


多摩美術大学グラフィックデザイン学科に通うmuroさんの作品。
キャップ、ショートヘア、ジャンパ、短パン、スニーカー。
装いはボーイッシュ、そして彩りにひよこカラー。

タイトルの語源であろう「ボーイミーツガール」は、
少年が少女に会う というところから始まる物語のことを指すが、
本作では、彼女がひよこに会う、ことで何かが起きるようだ。



「Toucan」Ririko Kobayashi


「Toucan」は、鳥類オオハシ科を示す語であるようだ。
外光を受け、鈍く光っている彼の立派なクチバシ、
その全長は頭部より長く、0号キャンバスの10%は占拠されている。

まるで箱にでも詰められたような構図。
気に入ったら会場にてお求めいただけます。

AP-17 gllop 『毛糸たち』

「お手紙」


普段は、毛糸や刺繍糸を使ってアクセサリーを制作されているgllop(グロップ)さん。
本展では、0号サイズの支持体にして、手編みの作品を出展。

男女間、手編みのアイテムといえばまず思い浮かべるのはマフラーですが、
なんと、gllopさんはメッセージを包む封筒を手編みで表現しちゃいました。


「ポケットの中で寝むりたい。」


寒さ強まるこの季節。
モチーフだけでなく、その素材からも暖をとって欲しい。
そんな気持ちが伝わってくる作品たち。

http://yuyuyuyarn.tumblr.com/

AP-18 Saku

「コスモス」


かぎ針編みの雑貨やアクセサリーを制作されているSakuさん。
花がモチーフの作品を多数出展されています。

三輪のコスモスを束ねた本作、
支持体はその三輪を束ねるラッピングペーパーの役割を果たしています。


「さくら」


支持体の上に存在する白、余白の全てを埋めようとはせず、
活かすように、レイアウトされた花々。

作家が見せたいのは、花である。
その意図が見えるから、たまには生花のかわりに、
花の作品を誰かに届けてもいいなと思った。

http://sakasaku10.exblog.jp/

AP-19 ただの ちひろ 『うたかた』



0号サイズの木製パネルを介して、
写真とコラージュとを一繋にした作品たち。

散らされたスパンコールは砂粒のように、
それらを覆うレースは光が介在するように。




ただのさんの作品は、
いつかの海辺を思い出させる。
全く同じ風景を見たはずはないのに、
似たような風景を見たことがなかったとしても。

憧れと懐かしいという感情を、
見る者の内側につくり出す。

http://chihirooo.com/

企画展 : 最小展 - 140mm × 180mm EXHIBITION -


開催日時:2017.01.22(日)- 02.18(土) 4週間
開場時間 : 11:00 - 20:00
【作家毎に開・閉場時間は異なります 。最終日は午前中のご来館をお勧めします】
開催会場:DESIGN FESTA GALLERY EAST アートピース
入場料:無料