2017年1月22日(日)より、デザインフェスタギャラリー原宿では、
小さな小さなアート作品が集まる展示会「最小展」がスタートしました!
展示会場には、絵画全般に用いられる規格サイズ「0号(140mm×180mm)」に
沿った小さな作品が集まっています。
本日は全19ブースの展示エリアの中から、
「AP-1からAP-6」までの出展作品をご紹介いたします!
AP-1 小池慎吾
2016年9月に小池さんのお兄様が弊廊で展示会をなさいました。
その際にした東京観光を思い返して、
作品を制作されたそうです。
小池さんの記憶を追従するかのように、作品を眺めていたら、
同時にちょっとした東京観光気分になってしまった。
私個人が同所を訪れたのは高校三年生の時。
地元群馬から電車を乗り継いで向かった記憶がよみがえります。
まだまだ、その場所は変わらずあって、
その頃はギャラリーという場所で働くなんて思ってもいなかった。
東京で働くなんて思ってもいなかった。
テレビでしか見たことがなかった場所、出来事、
それらがいつか当たり前になってしまう可能性、
何らかの関連性を持ってしまう可能性、
小池さんにとって、この記憶は、いつの日か、何に接続されるだろうか。
AP-2 mrna
女性四人組のグループmrna(マーナ)による展示
ONOさん「写真左」…好きなものを好きなように描いたり作ったり。
水彩絵の具で描かれた、幻想風景。
多分に水分を含み、描かれた風景は、
情景自体にも潤いが見える。
ヌマザキ。さん「写真右」…お花をたくさん作ります。最小のキャンバスもお花畑に。
つまみ細工をキャンバスに配置することで、
平面上に奥行きを与えつつ、
繊細かつ大胆な印象を与える得る作品。
アオイモリさん「写真右」…0号キャンバスに物語を詰めこんで。
森に迷い込んでしまった少女を、
森の外に案内しようとする狼を絵が描いた絵画作品の連作を展示。
イトウナナミさん「写真左」…キラキラと 妄想と 私たちのための花束を。
描かれた少女が身にまとうドレスは、造花のコラージュ。
それはキャンバス上に咲く花のようで、
キャンバスに収まらないボリュームで。
AP-3 山田課鳥
「娘からのプレゼント」
まず作家名が卑怯です(良い意味で)
ニット帽をかぶせるというよりも、のせただけの出で立ち。
愛娘からのプレゼントであろうニット帽から、
ちょいとのぞく頭皮と、ブルーのファッションの組み合わせは、
十分とは言い難いその毛髪量に哀愁というイメージを植え付けるであろう。
でもね、寒くてもいいんだよね。
つぶらな瞳を見れば、もうわかるよ。
「家族団欒」
私個人、引越しを機にこたつは処分してしまったのですが、
こういうシーンを見てしまうと、大変こたつが恋しくなる。
後頭部だけで、ヘアスタイルだけで、その家族構成がわかる、
そのストレートさは、山田課鳥さんの魅力。
それにしても、お母さん、パーマレベルが高すぎる。
そのパーマは成功?それとも...いやそんなこと言ったら...。
AP-4 由羅
「悪魔」
計3点の絵画作品を出展されている由羅さん。
緻密かつ繊細な描写力で描いたのは、
端麗な女性の悪魔。
特にドレスの描写が大変美しい。
色彩から察するにベロア生地を再現したように察するが、
フリルや各所パーツさえも、手触りを想像するができる。
AP-5 旅するアトリエじじもんや
夫婦作家の旅するアトリエじじもんやさん。
画:安楽岡 一平さん
文:安楽岡 優子さん
ご自身が発行している「ちびえほん」(豆絵本)の原画を展示されています。
この「ちびえほん」大きさは3cm四方というのだから驚き!
上記写真は、最新作の原画「だいこん宇宙へ行く(仮)」
原画「ぼそぼそくんとはきはきちゃん」
こちらの原画、
キャラクタの輪郭線の描き方が印象深いです。
塗りの内部には滲みや陰影に揺らぎが見えて、
一緒くたにできない、充実した色彩表現を実現している。
水彩絵の具ならではの力強さがある。
AP-6 Ma9
「Queen」
十分な下地を用意せず、木製パネルに鉛筆を走らせると、
木の繊維の微妙な凹凸によって線が擦れるのですが、
本作では、それが描かれた少女の一面を表している。
意図した行為と、管理しきれない結果が、
弱々しくも生きる少女を絵画として、形作っている。
「03-bubble」
ドリッピングといえば、思い浮かべるのはポロックですが。
今回の企画展は「最小展」なので、
彼のように巨大な画布を取り扱うことはありません。
本作は、思考、アイディアをトリミングして、
取り上げられた一部分からその全貌を想像させようと試みる。
以上、「AP-1からAP-6」までの出展作品をご紹介いたしました。
企画展 : 最小展 - 140mm × 180mm EXHIBITION -
開催日時:2017.01.22(日)- 02.18(土) 4週間
開場時間 : 11:00 - 20:00
【作家毎に開・閉場時間は異なります 。最終日は午前中のご来館をお勧めします】
【作家毎に開・閉場時間は異なります 。最終日は午前中のご来館をお勧めします】
開催会場:DESIGN FESTA GALLERY EAST アートピース
入場料:無料
入場料:無料