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Charis 『The Scent of Time / Unposed』



Charis
『The Scent of Time / Unposed』
2016.11.12-2016.11.14

デザインフェスタギャラリ—では2度目となる写真家Charisさんの個展『The Scent of Time / Unposed』。

本展示は風景/人物ポートレートと2つに大別されており、さまざまな表情を持つ作品を観ることができます。




ポートレート作品を集めた”Unposed”。
自前のスタジオで撮られた作品には、Unposed=”気取らない”のタイトルにも表れている通り、どれも被写体の自然の表情が収められています。

すべてがモノクロで、ライティングは極力シンプルにすることを心がけたという作品には、削ぎ落とされることによって生まれる自然な美しさが表れています。

今回の展示では写真関連製品を取り扱う中外写真薬品株式会社の協力のもと、展示作品には高品位の写真印画紙が使用されております。こちらはILFORDの写真印画紙。階調表現がとても豊かで、黒がしまってメリハリがあります。




”The Scent of Time”では、北欧ノルウェー特有の氷河による浸食作用により形成された複雑な地形=フィヨルドや中部田舎町の町並みと、パリの都市風景を収めた美しい写真たちが並んでいます。

写真自体の美しさもさることながら、その土地の風土や歩んできた歴史、そこに住み人々の営みなどが、気取らずに捉えられているところが、Charisさんの作品の一番の特徴かもしれません。

個人的に北欧はいつか行ってみたいと思っていた国なのですが、作品を見てさらにその思いが強くなりました。




独特の地形と共存するように立ち並ぶ家々。
こんな風景が世界のどこかにあるということが信じられないほど、絵画のように美しいです。

今回の展示作品で使用したカメラは、個展の協賛もしているスウェーデンの名門カメラメーカーHasselblad社の中盤デジタルカメラだそうで、間近で写真を見てみるとその緻密さに驚きます。
展示会場にはHasselblad Hシリーズのカメラとbloncolorのストロボ(こちらも開催協力をしたアガイ商事さんによるもの)のデモ機も展示されており、来場されたお客様を実際に撮影している光景が見られました。
ちなみにHassselbladのショールーム、ギャラリーから歩いて行ける距離にあります。


前回の展示ではアメリカ各地の絶景を撮影した作品を発表したCharisさんですが、壮大のスケールの作品を経て次に選んだ場所が、このノルウェーの絶景だったのだそう。

ちなみに、この記事で紹介ができなかったパリの日常風景の写真は、ノルウェー行きの飛行機の経由地がパリだったため、限られた時間のなかで撮影したものだそう。そのフットワークの軽さがまたかっこいい!


今後の展望をちらっとお伺いしたところ、ポートレートを中心に作品制作を行っていくとのこと。展示を通して次回作がますます楽しみになりました。





Charis

http://creative-m.jp/



協賛・協力
ハッセルブラッドジャパン
アガイ商事株式会社
中外写真薬品株式会社


【出展スペース:EAST 101】
DF STAFF isaka