バナーエリア

このブログを検索

紀藤 桃子『PREMIUM EXHIBITION IV Parallaxis』1-G


WEST館全スペースを使用して開催中
神島プレミアムクラス 『PREMIUM EXHIBITION IV Parallaxis』
2016.5.24 - 2016.5.29

今回は 1-G スペースに出展されている、
紀藤 桃子さんの作品をご紹介致します。

プロフィール
プレミアム加入年
2007年

受賞歴
2009年 ピクトリコフォトコンテスト カラー自由部門佳作

グループ展
2008年 「PREMIUM EXHIBITION」(CASPER'S Gallery/中目黒) 
2011年 「PREMIUM EXHIBITION II 知覚の束 」(CLASKA /目黒) 
2013年 「PREMIUM EXHIBITION III jamais vu 」(TIPギャラリー/東京 京橋)


普段何に心を動かされてシャッターを切っているか
ふいに目の前で起こる、こどもの可愛い仕草や残しておきたいような光景を、距離感に気をつけて撮っています。


今回の展示の見どころ
何気ない光景をたくさん展示します。






テーマは通学路。

通いなれた道でも、子供の視点で見るとそこには新しい発見があるもの。
そんな風景の中にいる子供たちの日常を見守るように捉えた作品が展示されています。




授業が終わり友達と歩く帰り道は、彼らにとってはいつもと変わらない日常です。
でも大人になってふと思い出したとき、あの時見た風景がなくなっていたり、
友達とは疎遠になっていたり。淡く記憶の片隅に浮かんでは消えてしまう。

紀藤さんはそんなかけがえのない日常を掬い取るように、一枚一枚を大切に記録しています。



二つとして同じ構図がなく、セレクトも素晴らしい。

あくまで第三者としての距離感が保たれていて、ごくごく自然な日常のシーンが収められています。




一つひとつの写真は大人になって今となっては通り過ぎて行ってしまうようなシーンばかりですが、
そこにこそ、この作品全体のテーマが形となって表れています。

写真のセレクトや展示構成、並び順などの要素が絡み合って、
そこから一つの世界観を提示する作家として僕がまず思い出すのが川内倫子なのですが、
紀藤さんの写真の見せ方は彼女のそれに通ずるものがあります。




自然光の入る展示スペースで、ゆっくり鑑賞してください。
だれもが持つ在りし日の光景がそこに広がっています。



神島プレミアムクラス 『PREMIUM EXHIBITION IV Parallaxis』

【出展スペース:WEST 1-G】

DF STAFF isaka