美術部渉外OBOG
『カツヲ!展~初夏のアレコレ~』
2016.5.21-2016.5.22
梅雨を間近に控え、初夏の陽気漂う今日この頃。
その先に訪れる初夏をテーマにしたグループ展が開催されています。
永井亜矢子
『カツヲ展』は國學院・早稲田・白百合・中央大学の美術部渉外OBOGの皆さんからなる
グループ展。
展示ジャンルは様々ですが、それぞれ初夏を思わせる爽やかなモチーフの作品を展示しています。
色使いは最小限に、ほとんど線だけで表現されたドローイング作品。
シンプルでありながら女性の身なり、表情から艶やかさを感じます。
ハリウッド映画的な煽りコピーとともに展開されるビジュアル。
ホラー映画の体でありながら滲み出るキャッチーに抗えません。
初夏はスイカの季節ですね!
初夏の香りが漂ってきそうな鮮やかな緑色。
写真では伝わりませんが切り絵で構成されています。
緑の下地を黄色やオレンジが縫うように配色されていて、
季節感が前面にでた作品です。
原っぱのようにも見えれば、木々の緑や花の色を映した池のようにも見え、
「初夏」のイメージにぴったりです。
絵のようにも写真のようにも見える福田峻さんの作品。
じつはこれ、その両方です。
写真を和紙にプリントし、さらにその上でペイントをしているのだそう。
前ボケと後ボケがペイントにより融けるように柔らかく幻想的です。
こちらの作品も同様、印象派のようなタッチが再現されています。
季武雅子さんのイメージの魚図鑑シリーズは、『カツヲ展』ということでさまざまなお魚さんを擬人化したイラスト作品です。
どの子もかわいいのですが個人的にはチンアナゴがお気に入りです。
「体はチンアナゴで出来ている」と唱えれば無限に増殖しそう。
むしとかえるさんの撮影した数々の昆虫たち。
こどものころに図鑑をめくるような感覚を思い出しました。
数いる昆虫達の中に一組の亀。
陽射しをたっぷり浴びて太陽に首をのばしている様がかわいらしいですね。
一つの展示を目指して作品を制作し、発表するというワクワクをまた味わおうと企画された今回の展示。
見てるこちらにまでそのワクワクが伝わってくるような作品ばかりでした!
【使用スペース:WEST 1-D】