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東京工科大学写真部 『Hello My WORLD』



東京工科大学写真部による
今年度最後の写真展示会。

『 Hello My WORLD 』
EAST : 303 + 304 + トイレスペース
なんと三つの会場で同時開催中!!






今回の展示テーマはテーマ同様『Hello My WORLD』
写真を撮り、その自身の作品と向き合うことで、
初めて自分の世界・視点を客観的に認識することができます。

まずは、EAST : 303 スペース
学部の1〜3年生の作品をご紹介致します。


「春を追いかけて」ゆっきーな


手のひらと梅が、
青白いにとけたみたいだ。 
それらは薄らと実体がなく、重なり、
白昼夢みたいに、移ろっている。


「私」ひかりん


ふと、スターダムという言葉を思い浮かべました。
自宅に置いたら嫌でもテンション上がったりするのかな?
なんて思う、ミラーボール。

キャプションに添えられたコメントは「光があるから輝ける」
見える/見えないじゃなくて、もっと先に意識がある。
私も輝いてみたい。


「途中」駕籠島 晴香


時期は冬、ということで身を縮めているようだ。
ブローチみたいだし、キャンディーにも見える。
瑞々しく張りのある葉っぱと併せて、見事な「途中」だと思う。


続いてご紹介する EAST:303 スペースには、
今年卒業する生徒様の写真作品を展示されています。


「たまきはる」アサダ タクマ 
※たまきはる【枕詞】「命」、「幾夜」にかかる。


 私たちにはできないこと、
蝶は空を飛ぶことができる。

その姿は雄大だけど、
ふと指ですり潰すことが出来るくらい薄い羽を眺めていると、
綱渡りをしているみたいに、不安になる。
その思いがタイトルを連想させる。


「小さくも大きな街」キド ユウタ


何年前だろう、流行りましたよね、
ミニチュア・ジオラマ風の写真加工術。
本作品も指先でつまみたくなる情景であります。
もし自分もミニチュア化されたら?
なんてことを考えていると、心が小さくなりそうだ。


「星模様」D2


空が落ちる・落ちてくる という表現は、
終末を連想させると個人的には思う。

富士山目がけて、
地上を目がけて、
人類を目がけて。

美しい光景だけど、
破滅的な光景とも思う。


「続く道」Souya.A


都内をふらふら歩いていると、
時たま行き止まりになるけど、
地元では行き止まりなんて、見かけなかった。

道は続いているもの、っていう考えがあったんだと思う。
道は整備されているもの、
既に誰かが通った場所。

未だ見ぬ獣道を探してみよう。




そして最後にご紹介するのは EAST館1階のトイレスペース。
実は当ギャラリーはトイレもレンタルスペースとして機能しています。

カメラを構える姿を別のカメラマンが撮影したスナップが、
四方の壁にかけられて、利用者を待ち構えている。

実際、この中に入ってみると、
「盗撮」とかネガティブなイメージは感じない。
カメラを構える行為に真摯な想いが乗っているから、
冷静に受け止められるのだとおもう。


東京工科大学写真部 『Hello My WORLD』
会期:2016.3.9 - 2016.3.13



※上記は EAST : 303 スペースをご紹介しております。