エンドウ ユウビ 『Distant Memories』



エンドウ ユウビ 
『Distant Memories』
2016.3.15-2016.3.17
at WEST 1-B

『Distant Memories』=遠い昔の思い出という名の展示会。

古いアルバムのページを一枚一枚丁寧にめくって、
その日のことを思い出しては懐かしさで胸がいっぱいになるような、
そんな優しい感覚を覚える絵画展です。




今回の展示は以前WEST 1-Dでふたり展も行った高校時代の友人割田羽さんの個展と同時開催で行われています。




展示キャプションににはこうあります。

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「Distant Memories」 直訳すると、「遠い昔の思い出」という意味です。ちいさな思い出の中の、ありふれた日常を切り取り、少年少女を中心に切なさや、暖かみの感じられる作品を作りました。

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過去を振り返り、思い出に浸るとき、頭の中には在りし日の光景がぼんやりと思い浮かびます。

エンドウユウビさんの作品は、漠然とした記憶とその時覚えた感情、そういったものに輪郭を与えてくれるように、優しく温かい作品ばかりです。




そこに描かれている少年少女はとても表情が豊か。
思わずこちらも顔を綻ばせてしまいます。




眠れないときにそっと宙に手を伸ばしてみるという経験は、きっと多くの人が持っていると思います。

そこに輝く一つの星。
ありふれた日常にちょっとしたファンタジーを感じる作品です。




五歩くらい先を行く女の子と、その後ろをポッケに手を突っ込んで歩く男の子。
この絵に描かれている二人の距離が、何よりも雄弁に二人の関係性を語っています。

ヨーロッパの田舎をイメージして描かれたというこの作品ですが、淡い色使いや人を描く表現力により、ほかのどこにも存在しえない世界が広がっています



続けて甘酸っぱい感覚を覚えずにはいられない作品。
「淡」が詰まってます。




どの作品にも一枚の絵にドラマが詰まっていて、
絵に描かれていないストーリーまで想像してみるという楽しみがあります。


おばあちゃんと少年は何を話し、どこへ行ったのかとか、
部屋中に鏡やリボンが散らばっていて、お母さんはきっと苦労して娘におめかしをしたんだろうなとか、
少年を慰めているテディベアは、きっと彼が小さいころからに大切にしてきたんだろうなとか。


描かれている人やものに命が吹き込まれたみたいに、想像の中で物語が動き出す。

エンドウユウビさんは、画家であると同時にストーリーテラーでもあるのだと、そんなふうに思いました。




【出展スペース:WEST 1-B】
DF STAFF isaka