PlanetParlor 『おもいで』
2015.11.23 - 2015.11.25
役目を終えた「おもいで」という名の新旧ふたつの人工衛星。
軌道を外れ、広い宇宙を旅した先にふたりが出会ったのは月でした。
PlanetParlor 『おもいで』は、長い旅路の果てに出会った二つの人工衛星が、お互いの思い出を語り合うことで紡がれる物語を下地にした2人展です。
左側のおかっぱ頭の子が古いほうの人工衛星。右側のふわふわ頭の子が新しいほうの人工衛星です。こちらのイラストはそんなふたりがそれぞれ旅の途中で見たもの、感じたものを語り合う様子を描いたものです。
語り合うふたりを中心として、ふたりが紡ぐ思い出がモチーフとなり描かれたイラスト作品がこのように展示されています。
両側に3点ずつ、それぞれの思い出の断片が散りばめられています。
展示初日限定で、このように電飾をあしらい宇宙をイメージした空間づくりがされていました。
冒頭の写真の作品はたこぶえさんによるもの。
普段はデジタルイラストを中心に制作をしており、デジタルイラストと絵の具を駆使して作品を描いたそう。モチーフは「おもちゃ」で、デジタルで描いた玩具の数々がコラージュされています。
そして淡い色彩が特徴的なこちらの作品はもう一人の出展者、カプさんによるもの。
広い宇宙のどこかで行き着いたどこかの星のどこかの海で遊ぶ様子が描かれています。
もともと絵本を描いていたというかぷさんの作品はどこかファンタジックで、あたたかみがあります。
こちらの3点はふわふわ頭の人工衛星、新しいほうの「おもいで」が見てきた世界を形にしたもの。
こうして見るとふたりの作風はまったく違うようにも見えますが、そこにこそ物語をベースとしたコンセプチュアルな展示の面白さがあります。
イラストだけでなく雑貨作品も。
このリースは「お菓子の世界」の思い出をモチーフにかぷさん描いたイラストと同じ世界観をベースに作ったそうです。
こちらのキーホルダーはたこぶえさんの作品。
雑貨作品はイラスト同様「ふたりの人工衛星が見てきた思い出の欠片」というコンセプトで二人が制作したそうで、ここでも二人の個性が光ります。
『役目を終えた二人の人工衛星の物語』というコンセプトのもと行った今回の展示。
何億光年の途方もない旅路に想いを巡らせ、その先のストーリーを見てみたくなりました。
【使用スペース:WEST 1-B】
DF STAFF isaka