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あいだみつよ 『曼荼羅原画展  Meditation of Love』


あいだみつよ
『曼荼羅原画展  Meditation of Love』
2015.11.14 - 2015.11.20 at WEST 1-B

言葉自体は耳にしたことはあっても、実際に見る機会はそう多くはないと思います。
現在開催中のあいだみつよさんの『曼荼羅原画展 Medeitation of Love』は、無限にも捉えることができる曼荼羅の世界観を堪能することができます。




【曼荼羅】仏語。密教で、仏の悟りの境地である宇宙の真理を表す方法として、仏・菩薩 (ぼさつ) などを体系的に配列して図示したもの。胎蔵界曼荼羅・金剛界曼荼羅・四種曼荼羅などがある。転じて、浄土の姿を図示したものなどにもいう。

無数の円と線、点などで構成された曼荼羅は「宇宙」を表現しています。
シンメトリーに描かれた幾何学模様が表現する「宇宙」とは宇宙そのものではなく、人間がそれぞれ内面に持つ観念的なものとも捉えることができます。



「曼荼羅は自分と対話するためのツール」とも話すあいださん。
作品は内に在る何人もの「自分」と対話することにより、イメージが形作られ具現化します。

添えられた言葉は完成された作品から導き出したり、逆に言葉をベースに作品を描いたりとさまざま。

作品はまるで生き物のように、内側の自分とのコミュニケーションを通してその形を変えていくそうです。



驚くべきはそのディテールの精緻さ。
シンメトリーになるよう大まかな円はコンパスで描くそうですが、そのほかのテクスチャーは全てフリーハンド。にもかかわらず綺麗にシンメトリーに描かれています。
すべてを市販のボールペンで描いているというから、繊細な作業が目に浮かびます。


小さい作品から大きい作品までさまざまなサイズの作品が約50点程。
しかしそのすべてが、無数に存在する「宇宙」が見せる様々な表情を映し出しているように感じます。
この作品は今回の展示の中でも一際大きい作品。制作期間は3週間程だそうです。



画像と言葉ではその魅力を存分に伝えられないほど、目でみるとその細やかさに驚かされます。

対話をとおして具現化される宇宙的世界観。
一見の価値ありです。

【使用スペース:WEST 1-B】

DF STAFF isaka