木藤富士夫『公園遊具』

木藤富士夫 『公園遊具』
2015.11.24 - 2015.11.30 at WEST 1-G

幼いころはまるで怪獣のように大きく見えた公園の遊具。
昼間に友達と遊んでいたそれは、夜になり別の姿を見せます。

そんな遊具を、夜中にのっそりと動き出しそうに生々しく写真に収めた木藤富士夫の『公園遊具』が開催中。展示の一部を紹介します。





暗闇の中で佇む公園遊具は、昼間とは表情を変えひっそりと夜の時間を待ち望んでいたかのよう。




背景は黒く落ち、遊具だけが光に照らされているので、その空間に浮きぼりになったような存在感があります。

これはカメラを固定し、1カットごとにライティングを変えたカットを合成して作られているため。一つの作品に100カットから200カットは撮るのだそうです。



もともと動物園の動物をモノクロで、背景を落とし浮かび上がってくるようなシリーズを撮影していた木藤さん。今回の作品も当初はフィルムを使いモノクロで制作の構想を練っていたものの、この作品のイメージを具現化するのにフィルムでは限界があるため、デジタルで撮影し、合成をするという方法を採用しました。



プリントには和紙を使用。地の色がオフホワイトなので、ライトで白く飛んでいる部分が真っ白にならず、そのためやわらかい光が煌々と灯っているかのような印象を与えます。



ちまたにこれだけ多くのユニークな遊具があることにも驚きですが、この遊具たちはすべて二つとない一点もの。撮影地は日本全国に渡ります。

被写体のリサーチはGoogleストリートビューなどを駆使しているそうですが、「実際に撮影に行ってみて、すでになくなっていることもあった」という苦労話も。



公園遊具シリーズは今回の展示までですでにvol.4を数え、現在も作品を撮り続けているそうです。

展示会場では過去の『公園遊具』シリーズ写真集も購入出来るほか、銭湯を写したシリーズや屋上遊園を写したシリーズの写真集もご覧頂けます。



まるで生き物のように、闇夜に動き出しそうな遊具たち。
会期は11/30までとなるので、お見逃しなく!

木藤富士夫 web site
http://fujio-panda.com/index.html

【出展スペース:WEST 1-G】

DF STAFF isaka