『B-Festival #01』
2015.11.27 - 2015.11.29 at WEST 1-A
同じ専門学校でイラストを学んだ6人が集まったグループ展。
独特の感性が色濃く反映された作品が展示されています。
専門学校を卒業後、4年を経て開催された今回の展示は、皆さんにとって初めてのグループ展だそうです。
『青』と『宝石』をテーマに、各々が思い思いに制作した作品がびっしりと展示されていました。
トツキさんの作品はキュートなキャラクターとポップな彩色が特徴的。
一見デジタルイラストのようにも思えますが、ラフをアナログでおこし、ベーシクな彩色をデジタルでした上で、さらにアナログで色を塗るという手の込んだもの。細部までこだわった力作です。
こちらはグループ展の主催者、ChaMaさんの作品。
普段は人や動物などをキャラクタリスティックに描いているそうですが、ダークなテイストの作品をこの展示に向けて描き下ろしたそうです。
タイトルは『Making jewerly』。闇に包まれ宝石を創造する魔人が不気味に描かれています。
順路を進み真ん中に位置するのは黒石京さんの作品たち。
向かって右のイラストは展示のテーマである『宝石』20種を擬人化したもの。それぞれのキャラクターはその宝石にちなんだエピソード、モチーフをもとに描かれています。
真ん中の過去の作品も展示テーマ『青』を基調としたコラージュ作品。
写真では伝わりにくいですが、道路標識や偉人の名言などがコラージュされています。
左の作品はGペンで一発描きし彩色したモノ。一発描きにもかかわらずディテールがすごく細かく描き込まれています。
普段は二次創作をメインに制作しているこの作品の作者keiさんは、今回の展示に合わせこちらのオリジナル作品を描き下ろしました。ファンタジックな世界感を大胆な構図や色使いで表現しています。
こちらの三作を描いた関口あおさんは現役のイラストレーター。
もともと絵本作家を志していたそうで、一作一作が1枚で物語が成立しているような説得力があります。
中央の『初恋はひとめぼれ』は動物と人間の立場が入れ替わった水族館で、水槽を泳ぐ人魚に恋をした白クマを描いた作品。手に持ったアイスクリームがこぼれ落ち、初恋の鮮烈さが伝わってきます。
最後に位置するのが鈴木せつはさんによる二作。
ギャルゲーのキャラクターデザインに影響を受けた鈴木さんが描く女の子は、力強い瞳と女性らしい肢体、衣装がとても魅力的に描かれています。
今回の展示までに衝突することもあったそうですが、それぞれの感性が存分に集まった密度の濃いグループ展です。
本日が最終日となりますので是非足をお運び下さい!
【使用スペース:WEST 1-A】
DF STAFF isaka