いろんなことがしたい!
楽しいことがしたい!
そんな想いに溢れた展示会が始まりました。
タイトルは『わくわく!』
ロンドンで磁器作品やイラストを制作するCharlotte Meiさんと、
ロンドンを拠点にイラストレーター/アニメーターとして活動するGrace Helmerさん
二人のアーティストが作り出した、
三日間だけの不思議空間です。
早速ですが...
最初にご紹介した作品を、少し離れた所から見てみると。
実はこんな装いをしていました、書き割りです。
背景と人物と地面と地中、それぞれが独立し、描かれています。
だから、描かれている、というよりも、ある、と言い換えたい。
ジーンズのステッチ、色あせ具合がとても良い。
こちらはとある壁面の様子。
展示タイトルやイラストがぺたぺたと貼付けられ、
一つの町を構成している。
どこかに貼れば、そこが地となり、空となる。
ホワイトキューブを塗り替えてしまう。
この写真も、最初にご紹介した作品同様書き割りです。
バイク、乗用車、バスがのどかな景色を走る光景。
昔懐かしのレーシングゲームの筐体を思い出しました。
作り物と言うと悪い響きに聞こえるかもしれませんが、
誰かの手が加えられた結果であると考えれば、
手間も愛も見えてくる。
この作品を眺めていると、春が恋しくなってしまう。
続いてご紹介する作品/シーンはこちら。
秘境みたいな場所で、こっそり水浴びをする二人の女性を、
草影から結構堂々と眺めている鹿。
凛々しい表情です。興味津々です。
角度を変えてもうワンショット。
右手側に写る赤いスニーカーはコンバースっぽい。
そして女性達の姿や靴、よく見ると胸元から上だけしかありません。
そう、多数の平面で構成される世界ですが、
一部のパーツは三次元的なんです。
一つの素材に固執することなく、
そしてミクストメディアなんて言葉に縛られるでもなく、
自由に制作を行った結果なのだと思うし、思いたい。
自由さは会場で販売されているグッズにも表れている。
ほっぺを赤く染めた食パンの陶器プレート。
中身が何なのかワクワクしちゃうラッピングペーパー。
無料配布のWAKUWAKUステッカー。
特にインパクト大なオススメ商品はこの二点。
犬の刺繍が施されたキャップ
(後頭部部分には WHAT'S UP MEN?の文字)
イラストが全面プリントされたTシャツ。
ちょっとだけお口がぽかーんしちゃうかもしれないけど、
すぐにその口を閉じて、にんまりしてしまう。
そんな楽しい楽しい展示会。
Charlotte Mei and Grace Helmer 『わくわく!』
会期:2015.10.30 - 2015.11.1
(ぱんだ)