全ての線が妥協無く引かれたことが一目でわかる、
だからその細部の描き込みも接写でご紹介したい。
あーにゃさん、イラスト作品の展示会を、
WEST : 1-A にて開催中です!!
身に収めきれなかった悲しみを、
顔をくしゃくしゃに歪めることで、
涙を流すことで、
歯を食いしばることで、
乗り越えようとする少女。
そこへ、少女のドレスの色に似た花を背景に、
ふくよかな身体付きをした女性が寄り添う。
共に悲しみにくれるのではなく、
目を伏せ、やわらかな肌と体温をもって、
少女が乗り越えるその瞬間まで寄り添う。
水中でも活き活きとした表情を魅せる少女が、
生物達と戯れているワンシーン。
髪飾りの先に付いているのは、海藻がモチーフなのかな。
下部から伸びる多数の触手は、イソギンチャクなのかな。
捕食するでもなく、捕食されるでもなく、
海の生物の一員としての立ち振る舞いである。
アクリルに挟まれた小作品の一部。
本展でご覧頂けるイラスト作品は、
植物、水、少女の三要素を多数取り込んでいます。
私個人、特に潤いをもたらす「水」の存在を強く意識致しました。
潤い、この言葉が、
素材や画材を考慮した上でも、しっくりくる。
(ぱんだ)
あーにゃ 『ブルーミングシンフォニー』
会期:2015.10.10 - 2015.10.12