2015年2月、同スペースにて
切り絵とイラストの展覧会を開催された
Tokunagaさんが約半年ぶりに展覧会を開催中です。
切り絵として生まれた金魚たちは、
水ではなく、空気の中、宙を泳ぐ。
前回の展示では、黒色の金魚達でありましたが、
今回は、白と赤の二色。
証明の光を受けて、鈍く光る白い金魚と、
鮮やかな赤い金魚が混じる様が大変美しい。
これら金魚達は、スペースの中央付近に居て、
スペースを一つの水槽に見立てるように、
限られた可動範囲を揺らぎ、続けている。
ふと、息を止めしまう。
自らの吐息だけで、
彼らのすみかにまで影響が及んでしまうような気がして。
スペースに備え付けられた棚では、
過去のアートワークをご覧頂けます。
大切な本を守るためのブックカバーは、
切り込みが入ることで、
植物へと変化してしまった。
触るのも躊躇ってしまうくらい、
可憐で繊細な存在に。
こちらは前回の個展にて展示されていた
切り絵の金魚たち。
改めて見ると、白地の紙/キャンバスから
金魚達が浮き出てきているようにも見えてくる。
(まだ、この時は低空飛行だったのかもしれない)
今後、彼らはどのような進化を遂げて行くのだろうか?
Tokunaga 『空中金魚』
会期:2015.8.10 - 2015.8.16