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相模女子大学 写真部

「氷」 Yuna Yasumoto


『 Summer!Summer!Summer! 』

大変ストレートな展示タイトルは、
この季節を表すに丁度良い。

相模女子大学 写真部による合同写真展。
WEST : 2-C にて開催中!!






一枚目にご紹介した写真「氷」は、
会場に入ってすぐに目についた作品。
あの色、あのデザイン、子供の頃に想像していた
夏そのものがそこには印刷されていると思っています、勝手に。

さて、本展では部員の皆様が
『 Summer!Summer!Summer! 』
をテーマに撮影された作品を展示されています。


「水鏡」 Misato Gotou


夏らしさのまっただ中に置かれているからこそ、
静けさが際立って、また良い。

夏休み、うまく早朝に起きられたとき、
日中とはまた違った空気に包まれると、
まるで別世界に踏み込んだように感じられた。

この一枚は、全面が水で覆われていて、
元の世界を直視することはできないから、
より顕著に、その違いを感じる。


「旅路の窓」 Mamiko Yuge


私事で大変恐縮なのですが、
先日、遊覧船に乗って、同じ風景を目にしました。
操縦席があるから、進行方向はうまく見えなくて、
ひたすら横から後ろに流れる海としぶきを眺めていました。

遊覧船、それは確かな目的地を持ち移動しているのに、
不思議と「さようなら」という気持ちが湧いてくる。
さようならじゃないのに。


「ぐるぐる」 Siori Yamane


正式名称はわからないけど、私も大好きな乗り物。
遠心力でほどよく外側に放られて、
ほどよく斜めに下界を見下ろすそれ。

足下は空中、自らも空中。

しかし、外側から眺めると、
宙にいるイメージよりも、回るイメージが強いのだなと
作品を見て思いました。


「黄昏」 Ayumi Kakimoto


真っ黒いシルエット、街路灯。
長いガードレールのすぐ後ろには真っ赤な夕日。
この構図から察するに、海辺か、それとも山間か。

そこに存在するものは変わらないのに、
色彩が、ライティングが変化しただけで、
まるで別世界になる。
あの充実感は、モノとして得ることはできないから、
出会えたことに感謝をする。


「とけるとける」 Mio Sugaya


昨年くらいからやってきた「かき氷」ブーム
複数の大学では「かき氷部」なるものも発足し、
全国各地に散らばるかき氷屋さんを食べ歩いたりしてるんだとか。

薄く切られた氷が層になり、
夏の雲みたいな高さを得ている。

とけるとける、食べる前に、記録に残す。


相模女子大学 写真部 『Summer!Summer!Summer!』
会期:2015.8.26 - 2015.8.28