「 春色 」
並木美帆さん
3月23日からEAST:301 スペースで開催されている
駒澤大学写真部 写真展の様子をご紹介致します。
都内、週間気温を確認するとちらほら
最高気温20℃にも到達しそう、
そう、暖かい日々がやってきました。
今展示会では、冬から春にかけての季節を連想させる
写真作品を多く見掛けました。
「春来たる」加村 豊晴さん(左)
「心象スケッチ」川良 日郎さん(右)
「懐かし」仙田 みなみさん
河原沿いの街並を写した写真、四点。
「優しいものって、どうしてどれも止まろうとするのか。」
この言葉は、森博嗣著:ナ・バ・テアからの抜粋ですが、
作品を眺めて、その一文を思い出しました。
「北の大地の朝」山名 智美さん
現実では直接は見た事なくて、
北海道を舞台にしたゲーム「風雨来記」を通じて、
作品のように雄大な風景を以前、見ました。
この肌で触れたわけではないけど、
視界いっぱいに広がる自然/風景には、
どうあがこうと圧倒されるんだろうなと想います。
凍えながらも気持ちの良い、朝。
「一日」木村 優里さん
複数毎の夕焼け空。
カラスが鳴くから帰ろう、じゃないけど、
日が暮れると、一日の終わりを感じ取り、
自然と振り返ってしまうことがある。
人間は陽の光を浴びて、
体内時間を調整したりもするから、
印象深い時間帯なのかもしれない。
「夜桜回廊」野口 貴博さん
一見、赤錆やレンガにも見えるが、タイトルから察するに、
散ったサクラの花びらが踏み固められたコンクリート、を写したのでしょう。
もしかしたら、オレンジ/赤味のある照明をあてられているのかもしれない。
沢山の桜を踏まなければ、
先に進むことができない、夜桜回廊。
「ソラ」植木 香穂さん
手のひらにおさまるほど小さなブック。
中には時間も場所も異なる空が詰まっている。
夜空に浮かぶ、打ち上げ花火を中央に写した写真があって、
そういえば真っ黒な空も、空に違いないのだと、
当たり前なことに、はっとさせられた。
駒澤大学写真部
会期:2015.3.21 - 2015.3.23