ポスターカラーで塗り塗り、丸ペンでごりごり。
ブラックユーモアを忍ばせた作品が並んでいます。
入ってすぐにあるのがこの絵。
目隠し(ハイテクなマスクかもしれません)をした子供が、おずおずと手を触れ合う瞬間。
直接顔を合わせるのではなく、マスクを通しての接点。
黒木さんの意図はわかりませんが、現代社会の風刺として鑑賞しました。
そして二枚目がこれ。
目隠しにジャンパー、破れたジーンズは裾を小粋にロールアップ、白いスニーカー、片手には白杖。
そこまではいいのですが、にたっと笑っているところに奇妙な印象を受けます。
一度見たら忘れられない絵ですね。
こちらの2P漫画も傑作!
大きなグランドピアノの前に座る、アンニュイな少女が・・・。
「基本は ド・レ・ミ」というかわゆいタイトルがまた小憎い。
原画も良いのです。
丸ペンの線一本一本をご鑑賞あれ。
もはや説明不要。
にやにやしてしまいます。
これも目玉の一つ!
海ですよね。
高まり、砕ける波の迫力に圧倒されますよね。
でもね、近寄ってみると別のことで圧倒されます。
いい意味でちょっとぞっとしますよね。
「うわー海と思ったら人だー、しかも細かーい」というのと、「これを黒木さんが忍耐の心を持ってちまちま描いていたのかー」の両方で!
ラストはこの絵で終わります。
子供の持つ悪戯心やブラック方向にちょっと振り切れちゃったユーモアがまさに、「トッテモコドモ」!!
黒木さんは桜美林大学で造形デザインを勉強中の四年生。
卒制前に学外で暴れてみよう、という訳で今回初の個展を開催する運びとなったそうです。
展示は16(日)まで!
DF STAFF KOZUE