タイトルは「あの頃、。」
誰もが思わず自分の子供時代を思い出してしまうような、素敵なコンセプトです。
樹脂が雫のようで、とても綺麗なのです。
「 お母さんのクローゼットにあった"イヤリング"」
「おばあちゃんショップにありそうな"めがねストラップ"」
作品だけではなく、付けられた名前まで懐かしさを感じさせます。
お土産や編み物の本、お菓子の本、マンガ、本物のお母さんのリボンバレッタ。
それに、連絡帳や麦わら帽子の置物。
それは、例えば今見るとお洒落な昭和末期だったり、「小さい頃」を感じさせるものだったりするのですが。
そういう「あの頃、。」を再発見して、そのまま見せるんじゃなくて、「あの頃の懐かしさ」を取り入れて新しく作品に落とし込んだような展示なのです。
それはきっと、ながやまさんが自分のものにした「あの頃、。」
だからスペース内に漂う「あの頃、。」という本来個人的な体験を、
抵抗なく甘受できるのです。
https://twitter.com/sirasuponzu
DF STAFF KOZUE