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tomohiro kanekiyo 「zero展」uturu世界vol.5 [302:8/12-8/14]

kanekiyoさんの展示が始まりました。
いつもuturu世界、例えば水たまりに映った景色など、何かに映った写真を撮っています。





今回のタイトルはzero。
「1から9に進めばまた0が付いて来る様に、見つめ直す時が必ずやって来る。」
今までやってきたことを通して、今回は自分自身を見つめ直すタイミングだったそうです。

「reflection=反射、熟考」から、(映った)自分を見つめ直す、というコンセプトになっています。実はreflectionの話、kanekiyoここで一番初めに展示をした2011年に話題に上ったことがあり、その時のことを懐かしく思い出してしまいました。


今まではとにかく映っているのが面白かったのですが、今回は「ただ映っている」だけではなくて、その映り込み方のバリエーションが増えていたり、一枚一枚にkanekiyoさんの感情が込められたりしている気がします。「成長しました?」とkanekiyoさんに聞かれたけれど、成長というと単純な上昇運動を感じさせるので、それよりも広がった、深まったという印象。

床にはたくさんの鏡が配置されています。
映るものを見つけたら、その周りを回りながらベストショットを探しだして撮る。そんなkanekiyoさんの見ている世界(撮っている様子)が追体験できます。uturu作品を鏡に映しながら見るという二重のuturu仕掛けも面白い。

一番最後の写真は、kanekiyoさん自身の写真。
そしてこの辺りの写真は、今後への布石になっているのだとか。
写真を通して表現せざるを得ない、そしてその中でも「反射」にこだわり続けるkanekiyoさんを見ていると、人は何の為に生きるのかという疑問に突き当たります。そして常に、「明日kanekiyoさんが撮る景色」を見てみたいと感じさせるのです。

ちなみに、スペースで流れている音楽もkanekiyoさんが作ったもの。ろうそくの明かりと音楽と、写真。kanekiyoさんの世界にどっぷり浸れます。その時見えてくるのは写真?それとも自分自身?

http://uturu-sekai.com/

DF STAFF KOZUE