3104Kさん、こじまなさん
二人のフォトグラファーによる写真展
WEST : 1-A にて公開中
" Why do you go to the sea ? " という言葉と共に。
3104Kさんの写真作品は展示されています。
3104Kさんは、縦列毎に関連性の高い作品を並べている。
ここでの関連性とは、
撮影場所、情景の色味、時間帯、作品のメッセージ性といったもの。
夕焼け、燃えるようなオレンジは、
隣接する作品をモノトーン/セピア調に落とすことで、
より印象的なシーンに仕上げている。
また、夕焼けをバックに撮影された写真は、勿論、逆光となるのだけど。
その場に存在した人々の姿形が、印画紙に焼き付けられたかのように、
存在の証、シルエットが残されていた。
3104Kさんと海との関係、親和性が色濃く反映された作品。
こじまなさんの写真作品
ファインダーでトリミングを施すかのような作品。
被写体との距離が、とても近い。
路面電車同士の接触事故の瞬間だろうか。
座席も埋まり立ったまま乗車した客がガラス越しに多数確認できる。
車内を見回すことにも飽き、自然と視線は車外へ向かったようだ。
かたや、ガードレールに守られた場所で、
おじいさんは日課の花いじりを行う。
この二つを一つの画面で収める撮影者、という構図。
拡散し、薄くなった雲と青い空のグラデーションを背景に、
立ち止まり、手元の何かを覗き込む人の姿。
この構図、構成は、計算という言葉よりも、
感覚という言葉の方が最適かと思う。
「感覚」 というものは、時に既に形作られた常識を
我が物顔で踏みにじることがある。
でも、この感覚が自身の物と上手く噛み合わさった瞬間、
脳が心地良いと呟くのです。
とても綺麗な青だと思う。
こじまささんの青。
8.18 までの公開です。
(ぱんだ)