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さよなら様展


「 さよなら様 」

日常生活に訪れる様々な別れ。
ふいに訪れるものもあれば、自分から別れを告げることもある。

さよならとは何か。

取り返しのつかない喪失体験であり、
誰にでも訪れる必然性をもつものであるだけに考えさせられます。



古保 春香さんの作品。
過去の自分のノートの一部刺繍をしたものを額装し並べています。


遠い過去の自分が残した線をなぞる作業。
当然ながら、人はあの頃のようには書けない。
なぞることで消えた自分の存在をさぐる。
知らない内に、自分とさよならを繰り返し生きている。


木彫りのくま
生まれたときに両親にプレゼントされたくまのぬいぐるみ。
ここに、木彫りの姿になって両親の手元へ届こうとしている。


原本 真実さんの作品。
認知症で家族のことを全く覚えていないひいおじいさん。
原本さんは、彼の服を着て、彼の事を考え生活をしてみました。
そこで思ったことを書き、彼に手紙を出すのです。

彼は、さよならとは言いません。
手紙でもう一度話せるでしょうか。



さよなら様展は8/31(日)まで。
お勧めの展示会です。


--- けんや ---