バナーエリア

このブログを検索

ISSUES 『ISSUES by art students』[102:3/22-3/28]

美大生10人によるISSUE(問題)をテーマにした展示です。写真、立体、絵画、映像、デザイン、それぞれのジャンルが二点ずつ展示されています。



日藝の写真学科に通う下村 玲唯桂さんが主催者です。

こちらは下村さんの作品。
差別問題をテーマとし、ゲイ、障碍者、様々な人種の人々、レズビアンなどを被写体とした写真作品を展示。一番インパクトがあったのは、牧師と住職。他の被写体はまだ身近な印象がありますが、牧師さんと住職さんが一緒にいるところは見た事がありません。下村さんの発想や問題意識、これらの写真を撮るために積極的に色々なところにコンタクトを取った努力が作品となって実を結んでいます。写っている被写体の表情がそれぞれとても素晴らしいです。

津山 雄哉さん『強姦』
津山さんは「失恋」をテーマに制作を行い続けています。失恋とは言っても恋愛のみに収束する訳ではなく、失恋から連想される「喪失感」や「すれ違い」なども含まれます。また、日々「失恋」という言葉の定義が津山さんの中で拡張しているそうです。

半立体に挑戦したことはあっても、普段は平面作品を制作しているので、下村さんの「立体で」というオファーには悩んだそうです。(とは信じがたいクオリティー!)

この作品の解説はここではしません。ぐるっと回り込んで、きちんとみて欲しい作品。コンセプトも直接ご本人に聞いて下さい。

呉 明理さん
映画を学んでいる呉さんの作品です。今回は人を使わず、詩と静物で恋の苦しさが表現されています。

燃える薔薇の映像や恋にまつわる詩が、ベートーヴェンの調べと共に流れて行きます。絶妙なケミストリー。

長谷川 福門さん『色ノナイ世界カラ』
デザイン学科で一年学んで来た長谷川さんの問題意識がデザインに落とし込まれ、作品となって現れています。同じものを別の穴(別の視点)から覗いてみると・・・?

「人が使うものを作りたい。テレビが薄くなっても、何かが便利になっても、別に人は幸せにならない。自分は人を幸せにするようなデザインをしたい。そういうものが作りたい」と長谷川さんは語ります。



全ての作品を紹介したい位の展示なのですが、残りの会期もありますので控えようと思います。
参加者の名前と学校、そしてtumblrは以下になります。

●日本大学芸術学部
下村玲唯桂/勝又詩織/長谷川福門/中野翔太/平松大地/安部睦/呉明理

●武蔵野美術大学
藤田龍之介

●東京造形大学 
津山雄哉/宮川慶子

http://issuesatdfgh.tumblr.com/

DF STAFF KOZUE