Gallery WEST 2-C
岩井紗季 原本真実 今井ゆう子 片岡愛
「着陸⇔離陸」
2013年03月19日(火) ~ 2013年03月25日(月)
”女子美術大学 洋画専攻2年の4人組です。”
では、一人ずつご紹介致します。
● 今井ゆう子さん ●
にぼしやミルキー等のポップなアクセサリーとは対照的に、
幻想的で退廃的な絵画を制作する、今井さん。
”雪景色”を描いたとの事ですが、
スタッフが初めてこの作品と向き合ったとき、
”近未来都市”を描いたのかと思いました。
生き残りの人間のような生命体が、
太陽とも言えない光に向かって物憂げに耽るという、ストーリー。
アクセサリーに興味をもつのは女性が多く、
絵画に興味をもつのは外国人や男性が多い、
というお話は興味深かったです。
今井さんはきっと男女の側面をどちらもお持ちで、
スイッチをカチッと切り替えて各作品を制作されたのかなと思います。
● 原本真実さん ●
一際目を引く人間の顔を描いた作品たち。
目、鼻、口といった、
人間を描くに最小限の情報のみ描き、
かつ輪廓線は敢えてぼやかし、
色彩のみで形を作っています。
情報を削ぎ落とす事によって試される、表現力・画力。
これらの作品たちを仕上げるまで、
クロッキー60枚以上、水彩9枚、そして選び抜かれた油彩たち。
努力の結晶です。
● 片岡愛さん ●
動物や植物を描くのがお好きという片岡さん。
写真のコラージュからも愛おしさが伝わってきます。
気の遠くなるような数の点が打たれた、木の根と寄り添う植物。
● 岩井紗季さん ●
誰かがついさっきまで着用していたような、
どきりとする使用感を写実的に描いた制服。
どんな少年少女のものなのでしょう。
誰しもの身近のものをモチーフにする事によって、
鑑賞者は懐かしさを覚えながら、
それぞれの過去へと回帰します。
展示は、明日25日まで。
是非お越し下さい。
(ゆか)